2: ◆/BueNLs5lw[sage]
2016/12/10(土) 21:47:40.52 ID:IKEcAqUy0
おかしい。笑ってしまうくらいだ。
今の今まで、絶対に会わないようにしていたのに。
ひろ君から聞き出した情報によって、彼女と絶対に接触しない怪しげな裏路地を使ってきたのに。
いや、そもそもこれは本当に彼女だろうか。
だって、これは、あまりにも、
3: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/10(土) 23:09:57.85 ID:IKEcAqUy0
ちあきさんが吐いた溜息が頭上から降って来た。
「あの子は、ほんとに……」
私も、とばっちりを受ける前に立ち去りたい。
4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/10(土) 23:26:38.07 ID:IKEcAqUy0
この規格で、なんて迫力。
目力が強い。おめめパッチリだし。
あと、真顔。
これ、最強。
私は立ち上がって、ふにゃっと笑ってその威嚇をやり過ごす。
5: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/10(土) 23:30:19.76 ID:IKEcAqUy0
眠いのでここまで
6:名無しNIPPER[sage]
2016/12/12(月) 00:35:31.23 ID:tLVv4llBo
乙
7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/13(火) 20:54:33.02 ID:JZ42mPM/O
しいて言うなら、ちあきさんのためでもあるけど。
それは私の口から話すことじゃない。
「知らないってば」
8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/13(火) 21:14:17.02 ID:JZ42mPM/O
私も、ひろ君も、ちあきさんもみんな成長した。
だから、あの時ちあきさんが叱った理由もちゃんと分かってる。
それでも、私はあれから年上の女性がダメになった。
今日ちあきさんが目の前に現れたことで改めて確信に変わった。
彼女のせいだと。
9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/13(火) 21:30:46.74 ID:JZ42mPM/O
「絵さん、この間美術の先生が怒ってたけど知ってる?」
「あ、はあ」
「白紙で出したって聞いたけど」
10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/13(火) 21:43:38.76 ID:JZ42mPM/O
教室は楽園だった。
なにせ、全員が同い年だからだ。
何の気負いもしなくていい。
「幸せ」
11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/13(火) 21:54:28.21 ID:JZ42mPM/O
「怖かったか?」
「怖かった」
桜田ちゃんはその脂肪で何もかもを包み込んでくれるのだ。
130Res/69.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20