過去ログ - 黒子「また、名前で呼んでもらえるまで」
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1:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:13:40.70 ID:xMiyk2I0
超電磁砲読んでたら思いついたネタ。
遅筆だし書き溜め無しだが今から頑張る。


2:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:14:46.91 ID:xMiyk2Io


「はぁ……不幸だ……」

陽も落ち始め薄暗くなりだした大通りを、上条当麻はがっくりと肩を落として歩いていた。
以下略



3:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:17:29.78 ID:xMiyk2Io
「あら、あなた……まだこんな所にいらっしゃいましたの」

上条が振り返ると件の風紀委員が立っていた。
茶色い髪をツインテールにしており、名門常盤台の制服に身を包んでいる。
片腕を腰に当て凛としたその姿は、"立っていた"よりも"仁王立ち"の方がしっくりきそうだ。
以下略



4:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:21:38.30 ID:xMiyk2Io
「さて、早く帰りませんと。誰かさんのせいで残業が増えて、こんな時間になってしまいましたし」

薄く細めた目でチラッと上条を見る。冷たい視線を送りつつもどこか楽しそうだ。

「じゃ、その残業のお詫びも兼ねて、白井さんを寮まで送って行くとしますか」
以下略



5:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:26:08.55 ID:xMiyk2Io
「全く……。送り狼を許すとは私も落ちたものですの」

「失礼な。上条さんは紳士ですからそんなことしませんよー」

「……それにしても、」
以下略



6:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:29:11.98 ID:xMiyk2Io
瞬間、上条は空気がピリッと張り詰めるのを感じた。
いや、恐らくはもう少し前からそうなっていたのだろう。そんな中で自分だけおちゃらけムードだった事に気付き、僅かに俯く。
数秒の静寂。冷たい夜風が二人の間を吹きぬける。白井の茶色いツインテールが風でなびいた。

「何の勝算も無く突っかかっても、勝敗は見えてますの。もし私が駆け付けなかったら、どうするつもりでしたの?」
以下略



7:名無しGEPPER[sage]
2010/10/07(木) 19:29:56.69 ID:8mrDPPoo
上黒イイ


8:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:35:29.77 ID:xMiyk2Io
「ここまでで、結構ですの」

白井は立ち止まり、上条の方に向き直る。ローファーの踵がカツっと音をたてた。

「いやいや、ここまで来たらちゃんと寮の前まで送っていきますよー」
以下略



9:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:39:14.86 ID:xMiyk2Io
白井から携帯を受け取った上条は、それを操作して自分のアドレスを登録しようとするのだが…。

「え? なんだこりゃ」

手渡されたのはリップクリームの様な形状の筒。
以下略



10:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:43:38.11 ID:xMiyk2Io
「サンキュー。近いうちに連絡するよ」

「ふふ。期待しないで待ってますわ。それではお気をつけて」

ペコリと頭を下げて踵を返す。きちんと手入れされているであろうツインテールが、ふわりと舞う。
以下略



11:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:44:39.45 ID:xMiyk2Io
――――
―――


以下略



12:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:48:46.91 ID:xMiyk2Io
「お帰りなさいませお姉様」

同日同時刻、常盤台学生寮。

「寮監の目を誤魔化すのも大変なのですから、夜遊びも程々にして欲しいですのー」
以下略



13:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:53:34.68 ID:xMiyk2Io

「っと、マナーモードにしておきませんと」

充電器に繋いである携帯を拾い上げ、慣れた手つきで『本体』をシルシルと引き出す。
そこに表示される画面は、いたっていつも通りだ。
以下略



14:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:57:02.14 ID:xMiyk2Io
「ちっくしょおおお! 不幸だああああ!」

下校時刻、バス停の前で怪しげな独り言を叫び悶える少年がいた。勿論上条当麻だ。

「なんだよあの運転手!? 俺に何か恨みでもあんのかよ!」
以下略



15:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 19:59:43.41 ID:xMiyk2Io
風紀委員第一七七支部。
白井黒子はパソコンに向かい苦心していた。
連日起こる連続虚空爆破事件の資料を調べなおしていたのだが、やはり犯人の特定に繋がる物は出てこない。
もう少し手掛かりがあれば…と、思わず机に突っ伏す。
以下略



16:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:03:24.75 ID:xMiyk2Io
―――――――
――――
――

「あの……容疑者の少年を確保した模様です」
以下略



17:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:06:14.40 ID:xMiyk2Io
お姉様が?
一体どう能力を使えばこういう風になるのだろうか。まるでここ一帯のみ、爆破を丸ごと打ち消したかの様だ。

丸ごと打ち消す……?
つい最近似たような物を見たような……
以下略



18:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:07:24.35 ID:xMiyk2Io
帰路についていた上条の前に、何の前触れもなくいきなり人影が現れた。
ストっという足音が響く。

「お待ちになって下さいな」
以下略



19:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:11:56.72 ID:xMiyk2Io
上条は更に首を傾げる。
大方、あのビリビリ中学生から話を聞いてきていたのだろうと当たりを付けていたが、それはどうやらハズレのようだ。

「初春……私の同僚から、あなたがあの場に居合わせたと聞いて鎌を掛けてみましたの」
以下略



20:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:14:31.71 ID:xMiyk2Io
「借りが出来てしまいましたわね」

推理ショーを終えた白井は、歩道縁のガードレールに腰掛け一息つく。
上条はそんな白井を横目で見ながら、自販機に小銭を入れる。
以下略



21:名無しGEPPER
2010/10/07(木) 20:20:50.57 ID:xMiyk2Io
「うおおおぉぉおい!? 俺まだ一口しか飲んでねえのに!」

「たかがジュース一本でうるさいですわよ。ほんの数百円じゃありませんの」

「苦学生である上条さんはその数百円でも結構な出費なのですがー!?」
以下略



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