1: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/24(日) 18:55:23.40 ID:Hh3q65G80
===
「ねぇねぇ静香ちゃん」と、春日未来は静かに読書をする最上静香に近寄った。
ここは劇場控え室。時に施設全体を使って行われる、
シアターベースボールの一塁に指定されることもある部屋だ。
「さっきからずっと読んでるけど、その本ってそんなに面白い?」
訊きながら、未来は静香の座る席の隣。空いていた椅子へと腰を降ろす。
彼女たちの前には何の変哲も無い長テーブルが置かれており、その上はお菓子や雑誌で賑やかに彩られている。
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2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/24(日) 18:57:49.22 ID:Hh3q65G80
「面白いわよ?」
読んでいた本から顔を上げると、静香は優しく未来に微笑んだ。
3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/24(日) 18:59:27.27 ID:Hh3q65G80
わぁわぁ言い争いながら、それでも仲良く部屋を出る二人。
すると彼女たちが座っていた椅子の向かい側。
4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/24(日) 19:02:37.78 ID:Hh3q65G80
訊いて、返事の代わりに差し出されたのはテーブルの上のお菓子である。
ポテトチップスうすしお味。
5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/24(日) 19:16:50.20 ID:Hh3q65G80
この一コマはこれでおしまい。
こんな風に、雑談スレのネタや思いついたけど広げきれない小ネタなんかをゆっくりと書いてみようという所存です。
6:名無しNIPPER[sage]
2017/09/24(日) 20:04:59.16 ID:kkKt3V1s0
期待
7: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2017/09/24(日) 20:35:40.51 ID:E7rv+K5i0
杏奈にお菓子お供えしたい
一旦乙です
>>1
春日未来(14) Vo/Pr
8:名無しNIPPER[sage]
2017/09/25(月) 10:36:09.79 ID:Lkbs4tiXO
杏奈ちゃんお世話するのいいよね
9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:25:45.77 ID:53XBMd0+0
===2.
劇場で時間潰しをしていると、たまたま顔を見せたアイドルが
プロデューサーに一声かけて行くこともある。例えばそう、今の如月千早がするように。
10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:28:23.96 ID:53XBMd0+0
「では、プロデューサー? 私に手伝えることがあれば、なんでも遠慮せず言ってください。
私もこの劇場……765プロ劇場のために何かしたいんです」
「あっ、それなら話が繋がった」
11: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:30:56.68 ID:53XBMd0+0
「一枚一枚、気持ちを込めて書くよーに」
釈然としない表情で色紙と闘い始めた千早にそう言って、プロデューサーは机のスマホを手に取った。
画面のアイコンをタッチして、先ほどまで遊んでいたゲームの続きを再開する。
12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:32:39.88 ID:53XBMd0+0
「全く、ちゃんとお仕事してくださいよ。……い、一応、やればできる人なんですから」
「だからさ、そのやる気が出ないって話でね……」
13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:34:19.49 ID:53XBMd0+0
「それで、相手は静香がしてくれるのか? 確かそっちも、明日はオフだったハズだよな」
すると静香は虚をつかれたようにしどろもどろ。
14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:35:34.42 ID:53XBMd0+0
「――で、お嬢さんはわざわざなんの用だい?」
扉を入ってすぐの壁際。静かに佇んでいた志保が、彼の問いかけに口を開く。
15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:38:04.07 ID:53XBMd0+0
プロデューサーから目を逸らして、志保が恥ずかしさを誤魔化すように呟いた。
そんな彼女に、咳払いで気持ちをリセットしたプロデューサーが聞きなおす。
「だからホントに悪かったって。……それで、用事の方はなんなのさ?」
16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:40:53.05 ID:53XBMd0+0
「あっ、そうだ」
するとドアノブに手をかけた状態で、志保が思い出したように彼に向かって振り向いた。
17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:42:28.96 ID:53XBMd0+0
……そうと決まれば話も早い。
手元の企画書をまとめるような振りをしつつ、プロデューサーは彼女の登場を身構えて待った。
18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:43:56.78 ID:53XBMd0+0
「美也、美也か……。美也だったか」
「はい、宮尾の美也ですよ〜。ところでプロデューサーさん、聞いてください〜」
19: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:45:57.32 ID:53XBMd0+0
「その時一緒に居た海美ちゃんに、一本差し上げてしまいまして〜」
「海美に……あげちゃったの?」
20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:46:58.07 ID:53XBMd0+0
===
この一コマはこれでおしまい。ミリシタ、横入りからの挨拶はしばらく見ないと
短時間のうちに続けて発生するようになってるのか実際にこの順番で次々登場したって話。
紬? 彼女なら美也の後からしれっと部屋に入って来たよ。
21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/26(火) 19:05:25.62 ID:emHVEdn80
===3.
ステージ上、激しくかき鳴らされるギター。
うねる音楽の律動が、聴衆の心を掴んで盛り上げる。
『皆さん! 最後まで超☆ROCKな姿勢で行きましょうっ!』
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