【エヴァ】シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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19: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:43:18.90 ID:PM9H0cD60
シンジは、体にまとわりついた重力を引きはがすようにして、ベットからゆっくりと体を起こす。
ブリッジの上に佇む女性の背中に目を向けた。その時、周囲のスタッフたちの妙な気配に気付き、彼らのいる方へと視線を送った。
彼らは、各々の持ち場に付きながらも、明らかにシンジのいる方へ意識を集中させていた。彼らは、憎しみとも怯えとも付かない表情を浮かべて背中越しにシンジを見ていた。シンジは自分の置かれている状況が把握できずに動揺する。そして、その答えを求めるようにして、ブリッジの女性の方へ顔を戻した。

「……ミサトさん?」
以下略 AAS



20: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:49:40.37 ID:PM9H0cD60
「葛城、艦長って……? でも、やっぱりミサトさん?」

その時、シンジの首に巻かれていたチョーカーから電子音が発せられた。
リツコは、手に持っていたコントローラーを操作して、表示されたステータスを“ACTIVE”に切り替える。

以下略 AAS



21: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:50:32.69 ID:PM9H0cD60


「それって……死ぬって、ことですか?」


以下略 AAS



22: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:53:23.93 ID:PM9H0cD60
モニターの映像が切られる。

「否定はしません」

モニターの前に座っていたシンジは、驚いた表情でリツコの背中を見る。
以下略 AAS



23: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:55:15.12 ID:PM9H0cD60
「あ、はい……でも、鈴原って……トウジの?」

シンジはその名字を聞いて思い当たった。しかし、目の前にいる女性の年齢が自分の記憶と噛み合わない。

「はい。お兄ちゃんがお世話になりました。妹のサクラです」
以下略 AAS



24: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:56:13.44 ID:PM9H0cD60



その時、ミサトの立っていた入り口の方から聞き覚えのある声が聞こえる。
その声。
以下略 AAS



25: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:56:50.94 ID:PM9H0cD60



「――あれから14年経ってるってことよ。バカシンジ」

以下略 AAS



26: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:02:36.81 ID:PM9H0cD60
アスカは上着のポケットに突っ込んでいた手を外に出すと、ずかずかとシンジの方に歩み寄って行った。

「アスカ!? アスカじゃないか! よかった、生きてたんだ。やっぱり――」

シンジは嬉しさのあまり椅子から立ち上がってアスカの名を呼びかけよった。
以下略 AAS



27: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:06:02.55 ID:PM9H0cD60
「駄目ね……抑えきれない。ずっと我慢してたし……」

アスカは、拳を振りかぶったまま俯いて独り言を口にする。

「……なんなんだよ……なんで、みんな」
以下略 AAS



28: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:08:46.84 ID:PM9H0cD60
「知らないって……助けたんだよあの時!!」
「人ひとりに大げさね。もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、この世界には。そうでしょ? 葛城大佐」

アスカは冷淡な態度でそう言うと、ドアの向こうへ姿を消してしまった。

以下略 AAS



29: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:13:27.24 ID:PM9H0cD60
爆発音と呼ぶには、あまりにも鈍く、遠い音が艦内に響き渡った。内線用の通信ブザーが鳴って、先程まで部屋を包んでいた重い空気を散らす。

「なんだ!?」

シンジは我に返って、SDATを見つめていた顔を上げる。
以下略 AAS



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