“らしくない私たち” に 祝福と喝采を
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18:名無しNIPPER[saga]
2019/07/01(月) 23:52:14.24 ID:j/IZGaDe0

「それに、今日のミスだって手を抜いたから起きたというものじゃないんでしょう? ちょっと頑張り過ぎたというか、挽回しようとやる気が空回りしてしまったというか……きっとそういう類いのものだと思うの」

「は、はいっ!私、手を抜いたりなんてしてません!」

以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2019/07/01(月) 23:52:47.58 ID:j/IZGaDe0

でもそれを千早さんは誤解しちゃったみたい。

「──ごめんなさい。いきなりこんなお説教みたいな真似をしてしまって……私らしくなかったわよね」

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2019/07/01(月) 23:55:58.79 ID:j/IZGaDe0

───────────────────side:如月 千早
 またやってしまった。いつもこうだ。

 私のやることはいつも誰かを傷つける。遠巻きに拒絶するのかそれとも無遠慮に踏み込むのか──今回はそれが後者だったという話だ。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2019/07/01(月) 23:56:36.80 ID:j/IZGaDe0

 もともと未来のことは、出逢った当初から気にはなっていた。

その笑顔が誰かに似ていると感じたから。はっきりとわかるレベルではない、淡いデジャヴのようなものだ。けれど私は、確かにそう感じたのだ。
初めはそれを春香だと思っていた。人を惹き付けてやまないその笑顔が、私の“いちばんのともだち”にそっくりなのだと。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2019/07/01(月) 23:57:37.74 ID:j/IZGaDe0

 漠然とだけれど──未来は“私”は似ている。何かきっかけがあったという訳ではない。いつの間にかそう思うようになっていた。

 もちろん“今の私”にではない。父がいて母がいて、そしてあの子がいて──『この幸せな日々がいつまでも続いていくのだ』と無邪気に信じていた、昔の私によく似ていると。そう思うようになっていた。

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:00:54.85 ID:ndUIllUw0

───────────────────side:春日 未来

「あ、あの! 千早さん! 待ってください!」

以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:01:55.16 ID:ndUIllUw0

「あの、千早さん!聞いてください……私の、正直な気持ちを!」

あえて千早さんの方は──後ろは見ない。まっすぐ前を見て、目の前に広がる光の海に誓うんだ!

以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:10:47.13 ID:ndUIllUw0

「……ふふ。うん、それでこそ“春日未来”ね」

「で、でへへ〜そうですか〜?……ありがとうございます!」

以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:13:11.14 ID:ndUIllUw0

 それにしても、やっぱり千早さんって──アイドルってスゴい。さっきまでの弱気も不安もウソみたいに飛んでいっちゃった。

「あの、千早さん。今日は本当にありがとうございました!もうほんとにほんとに、元気いっぱいになれちゃいました!えへへ〜♪」

以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:15:06.31 ID:ndUIllUw0

「え? “みようみまね”、って何がですか?」

 あ……っていう小さな声。本当はきっと声に出すつもりなんてなかったんだと思う。だって、いくら待っててもその先を言ってくれそうになかったから。

以下略 AAS



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