13:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 20:46:37.02 ID:u50g9+A20
  
  
 「同じことなのよ。本当は、気合いを入れる必要はない。ただ読めばいいし、ただ踊ればいいの」 
  
  
14:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 20:49:33.41 ID:u50g9+A20
  
  
  しかし、やっぱり動きが硬い。一番の問題は。 
  
  私は顔を伏せたまま文香の両肩に手を置くと、ぐっと力を込めた。 
15:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 20:52:21.36 ID:u50g9+A20
  
  
  気恥ずかしさも覚えるけど、これも文香のためか。 
  
  
16:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 20:55:09.38 ID:u50g9+A20
  
  
  私はゆっくりと踊る速度を落として、やがて止まる。 
  
  文香から、手を離した。 
17:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:00:35.61 ID:u50g9+A20
  
  
  私は拍手をしようとして、別の人に役目を取られた。 
  
  背後からの拍手の音に、私は顔を向ける。 
18:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:02:16.34 ID:u50g9+A20
  
  
  私はそんな二人を横目に、書類に目を通す。これからのスケジュールや予定が簡素にまとめられていた。 
  
  基本的に『レッスン』の繰り返し。『ボイスレッスン』『ダンスレッスン』『ビジュアルレッスン』。 
19:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:06:22.57 ID:u50g9+A20
  
  
  
  
  文香と事務所を出た時には、周囲は夜が強くなっていた。 
20:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:09:09.99 ID:u50g9+A20
  
  
 「私と文香、どっちが魅力的とか、そういう問題を考える方が馬鹿らしくない?」 
  
  
21:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:10:55.22 ID:u50g9+A20
  
  
 「そう……ですよね……」 
  
  
22:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:13:26.50 ID:u50g9+A20
  
  
  
  
  文香は、上手くなるのは万里の道だなんて言葉を使った。 
23:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 21:33:57.00 ID:u50g9+A20
   
  
 「あっ、カナデちゃんニーハオ〜」 
  
  
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