過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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689:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:05:56.18 ID:wY4Ppo0AO
和「離れましょう。私達が居たら足を引っ張るだけよ」

 皆が無言で頷く中で梓だけが肩を震わせて押し黙っていた。

律「梓!」
以下略



690:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:06:25.79 ID:wY4Ppo0AO
律「……私達の覚悟って、何だったんだろうな」

 律は拳を作って掌に爪を食い込ませた。
細い指を伝う血はここに居る全員の無念を具現化するように流れ出て、床に落ちた。

以下略



691:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:06:55.21 ID:wY4Ppo0AO
紬「唯ちゃんって人懐っこいでしょ。だから独りで寂しい思いしてるときっとわんわん泣いちゃうと思うの。そして次に……」

和「寂しさを紛らわせる何かを見つけようとする。まぁそんなところかしら」

 背負った梓の太股の辺りをしっかり支えつつ紬は頷いた。
以下略



692:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:07:31.96 ID:wY4Ppo0AO
唯「くそ、いってぇ……」

 弾け飛んだ右腕は大方修復されてはいるもののまだ完全ではない。
無傷の右腕の内部では肉が修復されて蠢く。
それには激しい痛みが伴った。
以下略



693:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:08:03.96 ID:wY4Ppo0AO
 憂はいちごを殺すと宣言しておきながら自分で姉を傷付けて狼狽している。
 名前の分からない彼女はいちごに明確な敵意をぶつけて敵対しておきながら決定打を与えようとはしない。

いちご「やれる……」

以下略



694:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:08:34.10 ID:wY4Ppo0AO
 服の襟に手を添え、小型のチップの様なものを取り外す。
この物体は先程彼女に電撃を浴びせられた際に破壊されていたのだが、その痕は無かった。
 チップの中央の小さな突起を押す。
それに遅れていちごの口角は醜く歪んだ。

以下略



695:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:09:04.40 ID:wY4Ppo0AO
 壁が内側から発光する。
それから数秒のタイムラグがあっただろうか。
空を貫く塔が崩れ、宙を舞う瓦礫は地に着く前に雲散し、消え失せた。
 視界を遮る粉塵の奥には二つの影。
あれだけの衝撃を受けていながら立ち尽くしている。
以下略



696:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:09:49.02 ID:wY4Ppo0AO
唯「……そんな感覚、何千年と味わい尽くしたさ」

いちご「私が聞きたいのはそんな下らない精神論の話じゃないの」

 鼻で笑って彼女を一蹴するといちごは悠然と歩み寄ってゆく。
以下略



697:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:10:19.06 ID:wY4Ppo0AO
唯「……分かってねーな」

 彼女は修復途中だった腕を抑え、現在持ち得る最大の力を放出した。
しかし滅龍槍の効力は彼女の想像以上に及んでおり、僅かに発光する程度の紫電しか現れない。

以下略



698:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/14(月) 16:10:52.15 ID:wY4Ppo0AO
唯「少しは考えたみたいだが、それでも私には及ばないな」

 不敵に口角を歪めると彼女は続けた。

唯「龍の力を抑制する光線、大体のところまで解析出来たのは褒めてやる。だけど私のは一筋縄ではいかねーんだよ」
以下略



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