過去ログ - 紬「心に響いたの」
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2:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:12:20.74 ID:1pR0LJ60
その日は、私達の初めてのライブだった。
各々大成功の余韻に浸って(一人例外は居たが)、部室で打ち上げ。
正式に放課後ティータイムが形を成した日。

以下略



3:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:15:40.79 ID:1pR0LJ60
「ムギちゃん大丈夫?」

「うん、心配しないで、もう大丈夫だから」

「ライブの後だからか?」
以下略



4:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:18:33.38 ID:1pR0LJ60
「私が食器を洗うから、唯ちゃんはそれを拭いて、棚に戻してくれる?」

「らじゃ!」

びしっ、と言う擬音がピッタリな素早い動作で敬礼する唯ちゃん。
以下略



5:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:22:22.71 ID:1pR0LJ60
一体どうなっているのか。
これほどまでに強烈な眩暈は、今まで経験したことが無い。
平衡感覚が完全に崩れて流し台にしがみ付くも、その力すらすぐに出せなくなる。

「ムギちゃん……?」
以下略



6:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:25:43.64 ID:1pR0LJ60
「ムギ、喋れるか?」

「うん、なんとか……バケツ、あったら嬉しいけど」

「ある。出したくなったら言ってくれよ」
以下略



7:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:29:23.51 ID:1pR0LJ60
「変更。私達でムギを下まで連れてく。さわちゃんでも誰でも良いから車出してもらえるように頼んどいて」

歩く最中、澪ちゃんに電話を掛けるりっちゃん。
さすがにここまで来ると疑問が大きくなる。
以下略



8:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:33:02.74 ID:1pR0LJ60
「……!……?」

「……」

どうも今度は耳の方が辛い。
以下略



9:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:35:46.22 ID:1pR0LJ60
ここでは設備が不十分、ということで大学病院を紹介してもらった。
重度の物らしく、入院も覚悟しておいたほうが良いらしい。
どうやらここからは大きな病院に行ってからの話になりそうだ。
ただ、一つだけ聞いておきたかった。
以下略



10:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:38:10.08 ID:1pR0LJ60
「大丈夫だよさわちゃん、私達待ってるから」

「ダメよ」

「だってムギちゃんが心配だよ……」
以下略



11:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:41:42.73 ID:1pR0LJ60
「ごめんなさいね、ムギちゃん。皆貴女の事を心配して、心に余裕が無いんだと思う」

大学病院へ向かう際、二人きりの車内で山中先生が優しく言う。
そんなことを言われると、りっちゃんも、先生も、二人共に謝られたのが申し訳無く思えてくる。
言葉が見つからず、ただ「気にしないでください」としか返事が出来なかった。
以下略



12:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:44:51.79 ID:1pR0LJ60
静かな病室。腕にチューブを繋ぎ、点滴を受けていた。
最初に尋ねた耳鼻科の先生が言っていた通り、入院治療になるようだ。
どうやら初期症状が重かったらしい。

山中先生には帰ってもらった。
以下略



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