過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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429:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:08:27.11 ID:Rs5RHhoo
「……」

 結局のところ、姫神には、薔薇乙女への疑念を確信するだけの材料がなかった。

 それどころか真紅は自分の恩人である小萌の危険に駆け付けるなど、むしろ恩を感じてしかるべき態度をとっている。この段階で彼女を否定する要素は、客観的には皆無と言えるだろう。
以下略



430:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:09:43.49 ID:Rs5RHhoo
(って。私。何考えて…。)

 当初は割と真剣なことを考えていたはずなのだが、いつの間にかまったく違う方向に思考がいっていた。

「……。」
以下略



431:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:11:07.78 ID:Rs5RHhoo



「貴女が。超電磁砲」
以下略



432:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:12:37.78 ID:Rs5RHhoo
 一方、

「な、なによアンタ」

 と、美琴は上条を見る。
以下略



433:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:13:49.95 ID:Rs5RHhoo
「……。……。」

「え、そ、そうなの?」

「当たり前だろ? そんな姫神が俺なんかとデートするわけないって」
以下略



434:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:15:01.95 ID:Rs5RHhoo
「ふ、ふーん」

 やけに上擦った声で頷きながら、美琴は解いていた腕を組み直した。

「アンタにもそういう殊勝なところ、あるのね」
以下略



435:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:16:31.45 ID:Rs5RHhoo
(えぇー、あれー、なんでまたビリビリしてるんですかこの人ー)

 せっかく持ち直したはずの美琴の機嫌が再び悪くなりはじめた(何しろビリビリしてる)のを見て、上条の頬を汗が流れた。このままでは再び電撃と右手の応酬になるかもしれない。

 上条がそんなことを考え、内心ヒヤヒヤとしていると、
以下略



436:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:18:25.17 ID:Rs5RHhoo
「……あ、あの、」

 嘆息する上条に、後ろから、声。

「?」
以下略



437:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:19:37.66 ID:Rs5RHhoo
「……」

 ヒクヒク、と上条の口元が引きつる。

 まさか超電磁砲を撃たないだろうか、と本気で胃の痛い上条は、いざとなったらガラスドア突き破ってでも打ち消さないと、悲壮な決意を固めた。
以下略



438:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:21:02.61 ID:Rs5RHhoo



 上条が外出してから約30分後。
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439:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/12/20(月) 00:22:00.38 ID:Rs5RHhoo
「……」

 真紅は、紅茶に満たされたカップを手に取る翠星石を見ながら、すっ、と息を吸い込んだ。

 菓子に夢中なインデックスは元より、感受性が強く、周囲に敏感な翠星石にも気がつかれないほどの、小さな、しかし確実に存在する己の緊張を隠すための一息。
以下略



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