過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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92:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:51:09.23 ID:TgoUeT2o

「いてえっ!? 真紅何してっ、いててていってえ千切れる千切れる!」

 くい、という可愛らしいレベルではない。耳たぶを引っこ抜こうかというほどの力で引っ張られて、上条は痛みに脚を止めた。
以下略



93:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:51:36.65 ID:TgoUeT2o

「お願い当麻。無理を言っているのはわかる。だけど、少しでいいから冷静になってちょうだい。貴方がここで気を失っても、私にはどうすることもできない。私は行き先がわからないし、迂闊に人前に出ればそれどころじゃなくなってしまうのだわ」

「・・・・・・」
以下略



94:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:52:13.35 ID:TgoUeT2o

「・・・ごめんなさい」と、その表情を見て取った真紅が言った。

「契約は私の力を引き出すために必要な手続きに過ぎない。私が力を振るうと、どうしても、貴方の体力を奪ってしまうのだわ」
以下略



95:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:53:40.81 ID:TgoUeT2o

「・・・真紅、しっかり掴まってくれ。ここからなら一気にいけると思う」

「わかったのだわ」
以下略



96:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:58:40.06 ID:TgoUeT2o


「・・・見えた!」

 ビルの密集によって迷路のように張り巡らされた路地を疾駆し続け、もういくつかわからないほどの路地角を曲がった先。
以下略



97:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:59:06.85 ID:TgoUeT2o

 真紅は上条を見る。

 いくら冷静さを取り戻し、幾たびか呼吸調整をしたとは言っても、彼は人間だ。連続して動き続ければ疲労の蓄積は早くなり、回復は遅くなる。
以下略



98:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:59:38.38 ID:TgoUeT2o

(ちっくしょう!)

 かっ、と頭に血が昇るのを感じ、全身に力が入った。
以下略



99:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:00:04.07 ID:TgoUeT2o

 だが。

(ちょっと待てこのやろうっ!)
以下略



100:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:00:31.00 ID:TgoUeT2o

 それは諸刃の刃どころか、あまりにも無謀な賭けだ。もしも挟まれれば、まるで卵のように上条の足は押しつぶされてしまうだろう。

 だが―――だがそれでも、僅かでも開いてさえいれば。
以下略



101:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:01:10.34 ID:TgoUeT2o



「あ、ドアが開いてるんだよ」
以下略



102:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:02:23.49 ID:TgoUeT2o

「はあっ!?」

 上条が自分の目を疑い、
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