過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
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67:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 22:55:54.75 ID:sZDacFKmo
 紅の光が消える。
 電気すら通っていないビルは闇に覆われる。
 けれど、僕らはそんなことを気にせずただ目の前で唄う少女を見ていた。

 唄が近くに聞こえる。身体の中に入り込んでくる。
以下略



68:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 22:57:16.17 ID:sZDacFKmo
 ――現れるのは紅い腕。
 今まさに何かに手を染めてきたかのような紅い腕。

 ――現れるのは蒼い足。
 地獄で色を忘れて、血を通わせていないような蒼い足。
以下略



69:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:10:25.46 ID:sZDacFKmo
 一週間と少し前の、夜子の事を思い出す。
 あの足元のボード――あれも、こんなものによく似ていた気がする。いや、きっと同じだ。
 形は違えども、起源は一緒。
 それは、ポメラニアンやゴールデンレトリーバーを同じ犬だと判断するように。男爵とメイクイーンをじゃがいもの種類だと思うように。
以下略



70:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/12(水) 23:18:12.36 ID:wLo99zNyo
>>57
せめてセンターまで
できれば2次までやってくれるとうれしいなー

以下略



71:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:20:15.58 ID:sZDacFKmo
 央輝は僕を足蹴にして、自分もすぐさま避ける、という行動は間違っていなかった。
 しかし――避ける方向を間違えた。
 騎士から距離を取るのではなく、動きにくい懐の方向へと動くべきだったのだ。

 騎士は一歩で距離を詰める。
以下略



72:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:22:31.66 ID:sZDacFKmo
 ――唄が聞こえる。
 少女Aは目の前の惨状にもかかわらず、ただ唄う。
 何かを求めるように。
 僕らを呼んだ時とはまた違う。
以下略



73:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:30:35.48 ID:sZDacFKmo
 ギィン!と。
 成り立ての夜の静寂を打ち破る金属音。
 唄は何時の間にやら止んでいた。
 けれどそんなものは関係ない。
以下略



74:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:31:11.92 ID:sZDacFKmo


 ■■■■■■■■――――――!!

以下略



75:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:32:12.22 ID:sZDacFKmo
 紅い竜が地を蹴る。
 ただ命令を下した僕らを置き去りにして主へと攻撃を下した騎士へ飛び込む。

 驚きに慄く騎士に、鉄槌の一撃を。
以下略



76:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:38:39.98 ID:sZDacFKmo
 それでも、竜は臆さない。
 竜はどの世界においても最強と称される生物だ。
 それがどんなに子供であろうと、引く理由がない。

 騎士は竜へと槍の切っ先を向け、腰に構え、駆ける。
以下略



77:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 23:50:12.47 ID:sZDacFKmo
央輝「――はははっ!これはいい!」

 央輝が、嗤う。
 グンッ、と身体が引っ張られる感触がした。
 朱い竜が距離を詰める。
以下略



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