20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/01/31(月) 22:12:56.87 ID:aoryfah40
噂というものはすぐに広まるものである。
翌日にメイドが辞表を持ってきたのを皮切りに、城下町の人々は騎士を化け物呼ばわりし始めた。
次いで城の者たちも。騎士団の部下達もまた、彼と距離を置き始めていた。
誰も彼も、騎士を見る目が変わっていた。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/01/31(月) 22:26:28.94 ID:aoryfah40
騎士「……ん? 勇娘、その怪我、どうした?」
勇娘「え? 何でもない……」
勇娘が六歳の頃。学問所に通っていた彼女の様子がおかしな事に、騎士は気がついた。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/31(月) 23:34:50.02 ID:vOJ3VfM+o
これは面白そう
超期待!
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/01(火) 00:14:57.96 ID:kLt9YWm3o
期待
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/01(火) 01:44:26.26 ID:A1K7w26DO
最近ファンタジーがちらほら出てきて俺得
王道突っ走って欲しい支援
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/01(火) 14:49:12.00 ID:WnzhAyhd0
その日、小さな荷物を纏めた勇娘と共に、騎士は王都を発った。
誰にも、なにも言わず、ただ逃げるよう、宵闇に紛れて王都からその姿を消したのだ。
化け物の逃亡に住民達は胸を撫で下ろし、皮肉にも、王都には平和な空気がまた流れ始めるのであった……。
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/01(火) 14:58:22.88 ID:WnzhAyhd0
騎士「……勇娘、脚は大丈夫か?」
勇娘「大丈夫。お父さんは?」
騎士「……問題ない」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/01(火) 15:05:50.07 ID:WnzhAyhd0
騎士「…………勇娘、魔物だ」
勇娘「え? 感じないけど……」
騎士「修行不足だな」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/01(火) 15:17:57.82 ID:WnzhAyhd0
騎士「行こう」
騎士が得物をすらりと抜き放つ、と同時に、狼の姿を模した魔物が現われた。騎士の相手は三体。
低級の魔物で、勇娘の言うとおり二人にかかっては負ける要素が見当たらないレベルの相手である。
兜の奥で短く息を吐き出してから、騎士はその身を躍らせた。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/01(火) 15:24:21.92 ID:WnzhAyhd0
勇娘「お父さん、ここに住むの?」
騎士「ああ」
勇娘「そっか……。あ、ねえ、村を作るってのはどうかな!」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/01(火) 15:29:34.60 ID:WnzhAyhd0
騎士「しかし難しいぞ? 好き好んでここにやってくる者がいるとは思えない」
勇娘「だから、ここに村を作るんだよ」
騎士「……?」
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