過去ログ - 和「ロバの馬車」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:02:35.70 ID:6WyUR0M10
よろしくお願いします。

SS初めてなんで色々ヘマするかもしれませんがよろしくお願いします。

www.youtube.com

www.nicovideo.jp

それではどうぞ。


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:03:27.46 ID:6WyUR0M10
君のこと以外は何も見えないなんて嘘だけど離れたくないよ
モーターボートなんて僕は要らない牧を割って船作ればいいし
オールは全部りんごの木だし
何処へ行くのニコニコして君のとなりに座っていい
馬車は走るとても遅くだってロバが引いてるんだもの
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:04:43.72 ID:6WyUR0M10
眞鍋和は悩んでいた。

そりゃ私は勉強だって出来るし眼鏡にだって一応こだわってキャラ立てしてるし、

委員長キャラに則って生徒会長だって務めあげてその上冗談だって言える。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:05:30.86 ID:6WyUR0M10
和「何でK大に進学なんかすることになったんだろ・・・」

自分の学力なら名門のK大は十分狙えたし、現実に受かって今は入学を待つ気楽な日々だ。

K大に進めば将来路頭に迷うこともないし、
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:06:58.00 ID:6WyUR0M10
卒業式が済んでからだろうか、今までに味わったことのない無気力が和を包み込んでいた。

昔から得意だった勉強に、自分には向いてないと思ったものの挑戦してみた生徒会長、

気が乗らない時は手を抜いたりもしたけど、それら全てに真剣に向き合って来たし、やりがいも感じてきた。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:07:52.95 ID:6WyUR0M10
あの時は、だらだらしたまま無為に高校生活を送ってしまいそうな唯の将来を心配して言ったけれど、

今の自分の方が心配した将来の姿そのものになってしまってるんじゃないか。

このまま無気力に過ごしていけば、将来に希望を見出せないまさにニートになってしまう。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:08:57.02 ID:6WyUR0M10
ここ最近の自分が失ったこと、それは唯が近くにいないことだと気付く。

唯に構うのは昔から和にとって当たり前のことで、唯は色々と抜けているから、私や憂がついていてやらないとダメだと思っていたけれど、


以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:09:40.29 ID:6WyUR0M10
唯がいないと、

和「ヒマでヒマで仕方ないわ・・・」

退屈に堪え兼ねて、和は部屋にある母親に買ってもらったPCの電源を付けた。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:10:34.74 ID:6WyUR0M10
和の頭の中でその言葉が、狭い箱に投げ入れたテニスボールのようにガンガン反響した。

和は食い入るように画面を見つめながら、頭の中ではその一言だけが風船みたいに膨張して、音楽の他の部分が入って来なくなってしまう。

何もない、何もない―――唯のいない毎日には何もない。今の自分がこの一言の中に生きていた。いや、何もできず無為に過ごしている自分は死んでいるようなものか。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:12:38.86 ID:6WyUR0M10
一方唯はギターを弾いていた。

唯「ほぁぁーーーっ!」

律「うるせーぞ唯!」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:13:16.94 ID:6WyUR0M10
梓「正直唯先輩が高校卒業してからもお家でギー太引いてるとは予想してませんでした」

澪「そうだな。唯のことだから春休み中はずっとゴロゴロしてるだろうと思ってたよ」

唯「んなっ!あずにゃんに澪ちゃんってば失礼だよ!私とギー太の絆は固いのです!」フンス
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:13:53.37 ID:6WyUR0M10
梓「ハァハァ・・・じゃあ今度スタジオに行って久しぶりに合わせてみませんか?」

唯「おお!それグッドアイディアだよ!さすがあずにゃん!」

梓「痛った!唯先輩ギター下げたまま抱きつかないで下さい!ペグ刺さってますから!」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:14:33.94 ID:6WyUR0M10
唯「ムギちゃん、私が張り切ってる理由聞きたい?聞きたいよね!?」

梓「皆さん、そろそろ帰りましょうか」

律「そうだなー」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:15:35.16 ID:6WyUR0M10
唯「むー!あずにゃん酷い!もう弾けばいいんでしょ!」

そう言うと唯は勢い良くリフを奏で始め、

次いで小気味よくコードを鳴らし、
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:17:13.85 ID:6WyUR0M10
私の→私と


澪「な、なぁ、私それ、バンドで合わせてみたい!ベースラインが浮かびそう!」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:18:22.94 ID:6WyUR0M10
けれど、こうして唯がギターに夢中になってくれるおかげで、

高校生活のような輝きをそのままに来るべき日々を進んでいくことができる。

それだけじゃなくて、その日々は部活の時とはまた違う、
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:19:23.38 ID:6WyUR0M10
梓の下卑た冗談を境に、盛り上がっていた場は一旦落ち着いて、

唯「私達で作った曲、和ちゃんにも聞かしてあげたいなぁ・・・」

力が抜けてふと唯が呟きを漏らした。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:20:49.13 ID:6WyUR0M10
三年の時は学校で毎日会っていたし、

クラスが違った二年の時や、夏休みなんかは、

なんとなく和が恋しくなったらいつだろうと
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:21:56.75 ID:6WyUR0M10
唯「んー・・・」

何が聞きたいわけでもないが、頭のもやもやが勝手に動く。

音楽を聞いてどうにかなると思ったわけではないが、なんとなく音楽が欲しいような気分だ。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/20(日) 10:22:35.17 ID:3eR846Seo
いい話っぽいのに無意味な下ネタで台無しな気が…


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:23:55.13 ID:6WyUR0M10
一曲聞き終わると、

唯(なんか普通に和ちゃんが恋しくなったよ)

和に対する恋しさが増して、訳の分からないもやもやは感じなくなっていたから、
以下略



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