過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:08:18.92 ID:hMoZjPKRo

「だ、誰って、インデックス、だよ……?」

恐る恐ると言った様子で、インデックスは上条に顔を近づける。
それでも、上条は訳が分からない、むしろ得体が知れないというような表情で彼女を見る。
以下略



236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:09:20.17 ID:hMoZjPKRo

その様子を訝しげに見ていた医者が少女らを押しのけて上条の元へと駆け寄る。

「僕はあなたの担当医です。……自分のお名前、分かりますか」

以下略



237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:09:55.39 ID:hMoZjPKRo

精密検査をするから、と美琴たちは病室を追い出され、ロビーへと向かった。
彼女たちの表情から何事かと顔をこわばらせる神裂らに、彼女たちは何も答えることができなかった。

少女たちの目に焼き付いているのは、不安と怯えに支配された上条の表情。
以下略



238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:10:59.19 ID:hMoZjPKRo

「ここからのお話は、本来であればご家族にのみお話すべき事柄ではありますが、日本からロシアまでは現在渡航不可という状況でして。
 ただ、皆さんも心配でしょうし、同居人であるインデックスさん。あなたに判断していただきたいと思います」

話を振られたインデックスがびくりと肩を震わせる。
以下略



239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:11:39.79 ID:hMoZjPKRo

インデックスの表情がくしゃりと奇妙に歪んだ。
あの日インデックスの身代わりに上条が負った怪我。
あれは今もずっと尾を引いていたのだ。

以下略



240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:12:09.04 ID:hMoZjPKRo

あたりを静寂が支配した。
誰もが医者の言葉の意味を頭の中で反駁しているのだろう。
こらえきれず、美琴が呟いた。

以下略



241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:13:57.09 ID:hMoZjPKRo

「どうして、ですか」

「『情報』が足りないんです。
 例えば、傷痕が分かりやすいでしょうか。手足に負った傷は、深ければ痕として残ることがあります。
以下略



242:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:14:29.39 ID:hMoZjPKRo

気付けば、美琴は妹たちに支えられて彼女らの自室へと戻る途中だった。
妹たちもまたショックを受けているのか、口数は少ない。

部屋の中では旅掛が仕事用のノートパソコンに向かい、作業をしていた。
以下略



243:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:15:06.68 ID:hMoZjPKRo

「それは……記憶喪失ってことか?」

「うん。大怪我のせいだって」

以下略



244:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:15:40.02 ID:hMoZjPKRo

「後悔を、飲み干す……?」

「そうだ。お前はそれを取り込んで、糧にしなきゃいけない。
 それはどんなに辛く、苦しいかはわからない。ひょっとしたら逃げ出したくなるかもしれない。
以下略



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