過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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658:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 02:43:31.19 ID:BQ0cRo1AO

3.8。

『レベル3』以上ではあるが、決して『レベル4』には届かない彼を、とある学者は嘲るようにそう表現した。
学園都市は科学の街だ。
以下略



659:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 02:57:06.81 ID:BQ0cRo1AO

だから少年は、自分の『力』を証明して見せた。
その学者達に。自分を見捨てた学園都市に。

ご自慢の頭脳を『重力』の倍加により、床に叩きつけられ潰されていく学者達を見る度に、心の暗雲がとれるような爽快感を少年は感じた。
以下略



660:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 02:58:44.15 ID:BQ0cRo1AO

テッラが右手を乱暴に振ると共に、少年はテッラのもとへ向かうように大地を蹴った。
普通ならばテッラのギロチンに薙払われても、おかしくはない。
テッラのギロチンを避ける為には、本来その挙動を見て取ってからでは遅いのだ。

以下略



661:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:01:46.66 ID:BQ0cRo1AO

テッラ「意気込みだけは買いますがねー、やはり実力が伴いませんとただの遠吠えですよ?」


そう言いながら、テッラは右手に戻ってきたギロチンを振り上げ、一気に少年が転がっている地面へと振り下ろす。
以下略



662:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:12:56.89 ID:BQ0cRo1AO

投げつけられたコンクリートブロックを、しかしテッラは難なく術式でかわした。
いくら巨大でも、いくら殺傷力があろうとも、
「優先順位」が低ければ、テッラにとってはそれはただの鉄くずとなんら変わりはない。

以下略



663:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:17:50.44 ID:BQ0cRo1AO

例えば「私を上位に、万物を下位に」などといったとしよう。
だがそれは、テッラが「万物」を全て認知しなければ不可能な話なのだ。
人間は一人一人違うし、テッラだって世界の端から端までの文化や聖教など分かるはずもない。
とある部族が作る、昆虫や草を混ぜただけのものだって、彼らにとってはそれが「聖杯」なのかもしれないし、それも一つの「万物」なのだから。
以下略



664:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:24:11.93 ID:BQ0cRo1AO

もとより当たるとは思ってはいなかった。
……いや、この言い方には少しばかり語弊があった。当たるとは思っていたが、それが外傷になるとは思っていなかったのだ。

案の定、投げつけたコンクリートブロックは、テッラに当たると粉々に砕け散った。
以下略



665:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:26:41.91 ID:BQ0cRo1AO

頭が、痛い。
割れそうだ。
鼻から血を流し、ヘッドギアからもプラグが何本か外れ、しかしそれでも少年は、微笑ながらテッラの目の前に立つ。

以下略



666:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:28:23.32 ID:BQ0cRo1AO

少年が呟くのに合わせて、テッラもまた己の術式を再構築する。


テッラ「優先する。私を上位に、目の前の人物を下位に」
以下略



667:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:45:09.77 ID:BQ0cRo1AO

テッラの姿がぼやけながらも、しかしこの空間に現界しているという事は、まだ己の演算に穴がある証拠であろう。頭はまだバキバキと痛むし、『能力』を使用している間は、この痛みが続く事だろう。
だが、この演算が完全になれば、
最早テッラは現界など叶わず、この世界から消滅する事となるだろう。
それで、勝利。
以下略



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