過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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341: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:06:08.09 ID:gfipPGEfo
 しかし、現場における理論は『いかに最低限得るべき利益を得るか』という考えに立脚している。
 積極的に攻められずにいて、結局正体不明をネオ・アルカディアに奪われたらどうなる?

 ならば、正体不明を始末してでも幻想殺しの思惑を阻止する。
 それが最も確実で隙のない方法である。
以下略



342: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:06:38.26 ID:gfipPGEfo
コルボー「あ、一方通行さん!! あ、あれ……!!」

 しかし、先ほどの駄々をこねるようなものではなく、真に迫るような声を聞いて、
何を言われても意に介さぬつもりだった一方通行も、思わず彼の言う『あれ』の正体を訝る。

以下略



343: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:07:34.38 ID:gfipPGEfo
 仄暗いという形容詞を体現したかのような空間に、音はない。
 床や壁面と思われる部分にはそこが学校であったということを確認するにはあまりに風化が進みすぎてはいたが、
細長い廊下に付随するように小部屋が連なるその構造は、確かに一方通行の想像するそれに合致はしていた。

 一方通行「……敵の姿は無し、か」
以下略



344: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:09:27.74 ID:gfipPGEfo
 自分は人間のようにエネルギーの取り出しに酸素を必要とはしないし、能力を使えば水圧も関係がないことは作戦の通りだ。
 しかしそれでも存外大きかった想定外の出来事に小さく舌打ちを打ちながら、一方通行はとりあえずと通信機に手をかけた。

 タイムリミットは、能力限界までの一時間。
 たった一人で広い学校を探索するよりは、少しでもナビゲートのほしいところだ。
以下略



345: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:10:05.87 ID:gfipPGEfo
 その光を生み出していた球状の何かは、まるで水の抵抗をものともしないかのようにふわふわと一方通行の周りを旋回し始めたかと思うと、
光を放ったまま、突如として何か別のものの形を象り始める。

一方通行「…………」

以下略



346: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:10:37.05 ID:gfipPGEfo
   『…………』

 薄ぼんやりとした球体から一人の少女の姿をなしたその光は、一方通行の質問に答えることなく踵を返す。
 人の姿となってからは、その通った鼻筋のようにまっすぐ迷いなく動き始めていた。

以下略



347: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:11:24.16 ID:gfipPGEfo
ルージュ『……!! この反応は……!?』

 そのとき、スイッチの入れっぱなしになっていた通信機から、驚愕のような、狼狽のような声が響いた。
 ジョーヌよりは性格的に落ち着いているはずのルージュの声が、幾分取り乱したように聞こえる。

以下略



348: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:12:31.22 ID:gfipPGEfo
 そして振り返った彼の体に、何か細かい粒状のものが降りかかった。

一方通行「なンだァ、こりゃ……!?」

 すぐさま能力によって反射されたその粒は、まとった光を乱反射し周囲へとまき散らす。
以下略



349: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:13:26.42 ID:gfipPGEfo
 ――同じころ、海底の学校から少し離れた岩陰。

コルボー「暇だなぁ……」

 一人になると、急にあの窮屈さが恋しくなってしまうものだ。
以下略



350: ◆x8SZsmvOx6bP[sage saga]
2011/09/29(木) 00:15:14.77 ID:gfipPGEfo
といったところで、投下終了です。
次回以降、過去の、妖精戦争時代の情報なんかも語られていくかもしれません。

見てくれた人、ありがとう!!


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