過去ログ - さやか「さやかちゃんイージーモード」
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(愛知県)
2011/04/17(日) 16:47:43.31 ID:CxPl+XYro
魔法なんてどこにもなくて、変態がいて、働いて、時には笑い、時には泣く。そんなどこにでもある日常。
コンビニアルバイター、美樹さやかは幼馴染の上条恭介と同棲生活をしながら、そんな日常の中で貧しく暮らす一人。
ある日、彼女の隣の部屋に一人の女が引っ越してくる。
最低の出会いだと、彼女は思うのだが…。
それは、彼女の運命を変える出会い―
それは、新たな労働者物語の始まり―
※これは架空の物語である。
過去、あるいは現在において、たまたま実在する店舗、アニメキャラ、出来事と類似していても、それは偶然に過ぎない。
さやかちゃんが上条と結ばれたら―そんなさやかちゃんイージーモードなSSです。
出てくる男はすべてクズなのでクズオトコ耐性のない人やお子様は読まないほうが賢明だと思います。
このSSからは労働に対する嫌悪のようなものがにじみ出ていると思います。働くのが好きな人は読まないほうが賢明だと思います。
2
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(愛知県)
[sage ]
2011/04/17(日) 16:49:18.51 ID:CxPl+XYro
衝撃と耳鳴り、次いで痛みだった。 平手打ちを食らったのだ。
美樹さやかは痛む頬を押さえて、同棲相手である上条恭介を見上げた。
「これっぽっちじゃ足りないじゃないか」
以下略
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 16:50:17.60 ID:CxPl+XYro
どうでもいい理由。その言葉を反芻して、恭介は我に帰ったように自分の態度を取り繕った。
「さやか、酷いことしてごめんね。ちょっと気が立っていて…やっぱり僕はあのクスリが無いとダメなんだ…」
「分かってる。 恭介は、立派な音楽家になるんだもんね。 そのためなら、あたしも頑張っちゃうんだから!」
以下略
4
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(愛知県)
[sage ]
2011/04/17(日) 16:51:05.14 ID:CxPl+XYro
何でもいい、そういったときにさやかが作る夕食のパターンを脳内に羅列してみて、
オムライスなんか作りやがったらまた殴ってやろう、恭介はそう思った。
このアパートは古くて狭い。玄関と部屋の隅に居る二人が、何の苦も無くコミュニケーションを取れるくらいの広さだ。
さやかはこの狭い空間に恭介と居る時間が好きだったが、恭介はさやかが居ると煩わしいと感じることが多い。
以下略
5
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 16:51:38.02 ID:CxPl+XYro
アパートの階段を降りる。足音は金属音。
錆びて老朽化した足元に、さやかは時々不安を感じる。足元を見て、崩れはしないか、と思いながら下っていく。
漸く下りきった、と思ったとき、さやかの体が柔らかい何かにぶつかった。
以下略
6
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 16:52:37.77 ID:CxPl+XYro
「あたしがしっかりしないと、恭介が夢を追うことが出来なくなるんだ…」
そう自分に言い聞かせ、さやかは走った。
恭介は、不幸な男だった。
以下略
7
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 16:54:01.94 ID:CxPl+XYro
―ある日、バイトから帰ってくると、恭介の様子がおかしくなっていた。彼は天井を見て、よだれを垂らしながらなにやら呟いていた。
『大きな星が、点いたり消えたりしている…アハハハ…大きい!
彗星かな?いや違う、違うな…彗星はもっと、バァーって、動くもんな!』
以下略
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(愛知県)
[sage ]
2011/04/17(日) 16:55:46.64 ID:CxPl+XYro
恭介は体を痙攣させながら三日間眠り続け、起きた後クスリを捨てたさやかを責めた後殴りつけた。
恭介に殴られたのはこの時が初めてだった。そして翌日恭介はまた同じクスリを買ってきた。
今度は少しずつ飲むように言われたらしく、恭介は一日6錠までだよ、そう言って笑い、クスリが効いている分には平和な生活が戻ってきた。
以下略
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2011/04/17(日) 17:20:59.00 ID:MHj4gwI60
マミリーマート!?
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2011/04/17(日) 17:40:42.56 ID:CxPl+XYro
「美樹さん、遅かったじゃない」
バイト先の頼れる先輩、巴マミに叱責されて、さやかはすみません、マミさん。と、力なく項垂れて謝罪した。
最悪のスタートだ。普段は遅刻しても、マミはあまり部下を叱りつける方ではない。
以下略
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(愛知県)
[sage ]
2011/04/17(日) 17:41:26.11 ID:CxPl+XYro
「すみません。私のせいで…」
「美樹さやかの勤務態度は、いつもこんな風なのかい?」
マミが、いいえ…と言いかけたとき、さやかは割りこむように、
以下略
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 17:42:18.27 ID:CxPl+XYro
「この街に来るのは、これで二度目か…三度目は無いと思わなきゃな」
杏子は、越してきたばかりのアパートの一室に座り込んで見滝原の地図を広げ、ポテトチップスを食いながらそれに見入っていた。
「立地条件としては、第一にここ、そしてここ…後はここだな。後は現地偵察するしかねえか」
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13
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 17:44:30.01 ID:CxPl+XYro
アパートを出ると、地図を頼りに、予め決めておいた三つのポイントを偵察しようと思って、杏子は歩き出した。
杏子の父は宗教団体の宗祖をやっている。
教会から分派した頃はかなり苦労したが、そんな中でも、父は人助け(救済)をやめなかった。
以下略
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 17:45:57.51 ID:CxPl+XYro
「おや、君は…」
まずは敵情視察と、マミリーマート見滝原店に到着した杏子は、駐車場で背広を着た色白の、感情のない男に出くわした。
久兵衛である。
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(愛知県)
[sage ]
2011/04/17(日) 17:46:33.03 ID:CxPl+XYro
「いらっしゃいませ」
入店のメロディーと共に、杏子を迎えてくれた声の主を見て、杏子は驚きを隠せなかった。
そして何故か胸が高鳴ってくるのを感じる。
以下略
16
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(愛知県)
[sage ]
2011/04/17(日) 17:47:39.58 ID:CxPl+XYro
「あっ…えっと…ゴメンな…何でも無いんだよ…ハハ…」
杏子は考えていた。隣の部屋には、美樹さやかと、上条恭介ってのが住んでいて、あの部屋からは男女が交わる声がはっきりと聞こえていた。
だけど美樹さやかは、あの時あたしとぶつかった後ここに向かったわけで、それからずっとここで働いていたんだろう。
じゃあ、あの部屋にいたセックス女は一体…?
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(京都府)
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2011/04/17(日) 17:50:06.44 ID:9ZrClQG20
クズ過ぎワロタ
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 17:52:36.68 ID:CxPl+XYro
「志筑さん、よかったよ」
恭介は、ベッドの中で肌を合わせている女に、優しく語りかけた。
だが、女はいたずらっぽくそっぽを向いてそれに答えようとしない。
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 17:53:29.35 ID:CxPl+XYro
「ふふ…」
仁美は振り返って恭介に自分の顔を半分だけ向け、怪しげな笑みを作って言った。
「酷いのは、さやかさんの方ですわ」
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 17:54:14.59 ID:CxPl+XYro
「だからと言って、あなたがこんな酷いところで生活するのは、それこそ酷い事ですわ。
あなたは芸術家の資質を持っているんですもの。
あなたは、ここよりもずっといい所で、いい暮らしをするべきですの。 そうでなければ、質の高い芸術は生まれませんわ」
「そう思う。本当に、そう思うよ。 いやあ、仁美は本当に話がよくわかる。 やっぱり家柄は重要だよね」
以下略
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(愛知県)
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2011/04/17(日) 17:55:07.10 ID:CxPl+XYro
「私に、秘策がありますわ。 さやかさんの件は、任せていただけます?」
狙いすましていたその言葉が出て、恭介は思わず笑みが漏れそうになった。
自分にとって面倒なことはこれで何も無い。
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