6: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:23:29.18 ID:IlG4AtQX0
神裂(七閃が通じない、とすれば……!)
神裂が次の攻撃へ移ろうとした、瞬間。
7: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:23:56.15 ID:IlG4AtQX0
神裂は直感する。少年の異能、その強大さ。
全てを掌握し、全てを拒絶する、その能力の一端を垣間見た。
神裂「ぐ、ぅっ!!」
8: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:24:32.23 ID:IlG4AtQX0
轟音と共に、地が揺れる。
まるで滝を逆流させたような、莫大な規模の水飛沫。
アスファルトの地表が割れて、剥き出しの土が雨浸しの街路へと飛び散る。
9: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:24:59.98 ID:IlG4AtQX0
神裂「――――抜刀、奥義――――」
折れた指を無理矢理に動かして、腰の鞘に収められた刀を握る。
呼吸を整え、気勢を正す。
10: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:25:29.29 ID:IlG4AtQX0
一方通行「――――」
彼の素首を両断せんと襲いかかった、刀閃は。
11: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:25:57.57 ID:IlG4AtQX0
神裂「――――、」
けれど神裂の茫然は、一瞬だけだ。
12: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:26:29.05 ID:IlG4AtQX0
身体に亀裂が走るような、錯覚。
聖人の力を『限界以上に』引き出す唯閃は、莫大な負荷をもたらす諸刃の剣だ。
それ故の、抜刀術。一刀、決殺。
13: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:27:00.39 ID:IlG4AtQX0
ただ、神裂の刀が、砕け折れただけのことだった。
14: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:27:30.94 ID:IlG4AtQX0
空中にあった神裂の身体が、落下を始める。
諸手を挙げて待ち構える、一方通行の下へ。
刀を失い、成す術も失った神裂が、落ちていく。
15: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:28:00.94 ID:IlG4AtQX0
神裂は僅かに躊躇い、覚悟を決めた。
そして、体勢を崩した一方通行の顔面を、強く、蹴り飛ばす。
16: ◆VnIAQij.pM[sage saga]
2011/04/19(火) 20:28:28.37 ID:IlG4AtQX0
一方通行「ゲヒ、ひ、ひ、ひ、ひは。
ヒハハハハハハハハハ。ハハハ。ハ。は。ハハ。は。」
それは、『風』だ。空気の流れ。空気の、『ベクトル』操作。
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