過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」二機目
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964:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:37:38.72 ID:Yw/Uqu8AO
止めるなら、明確な硬直が生まれた今しかない
だが……誰も前に出ようとはしなかった

グッドマン司令が待機させたMSは、その場に足踏みし一向に進まないでいる
それもその筈だった、彼等の眼差しは、生身の視線で捉えるものと違う存在を見ていたからだ
以下略



965:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:41:04.87 ID:Yw/Uqu8AO
阿修羅と野獣、お互い一歩も譲らず最終局面

フラッグはライフルを投げ捨て、ビームサーベルを両手に握り正眼の構えを取る
イナクトはスピードでは不利と感じたか、脇にビームサーベルを構え、後手のカウンターを狙う

以下略



966:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:42:31.79 ID:Yw/Uqu8AO
『――マスター――』

グラハム「……あ……!」

一瞬
以下略



967:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:45:15.35 ID:Yw/Uqu8AO
グッドマン『そこまでだ! もう良かろう!』

ヤザン「!?」

グッドマン『両者素晴らしい戦闘だった、これを以て模擬戦を終了とする!』
以下略



968:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:47:05.48 ID:Yw/Uqu8AO
グラハム「良い模擬戦だった……久しぶりに血沸き肉躍る闘いに酔いしれた」

ヤザン「てめぇッ!」

グラハム「……ヤザン、貴様も一端の軍人だろう」
以下略



969:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:47:45.69 ID:Yw/Uqu8AO
――格納庫――

フラッグを定位置に戻し、グラハム少佐がコクピットから降りてくる
メットを外すと、汗が光の粒のように輝き、散っていった

以下略



970:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:50:12.30 ID:Yw/Uqu8AO
ビリー「グラハム!」

ミーナ「何やらかしてんのよあんた! まだ昨日今日の話じゃないのよ!?」

ダリル「隊長ーッ!」
以下略



971:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:52:50.36 ID:Yw/Uqu8AO
そう誤魔化すと、すぐにグラハム少佐は人混みを抜けて小走りで基地に入っていく

「ま、また徹夜だぁ……!」

「フレームの歪みとかどうすんのよこれ……」
以下略



972:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:54:20.11 ID:Yw/Uqu8AO
リディ「……」

模擬戦の間中、ずっと声が聞こえていた
本当にささやかで、必死に耳を澄まさなければ聞こえないような小さな声
闘いに呑まれていたグラハムを引き戻した、かけがえの無い声を
以下略



973:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 21:17:52.97 ID:Yw/Uqu8AO
グラハム「あのとき私は……ヤザンを殺し勝つことしか考えられていなかった」

グラハム「あの男の気迫と、イナクトの意志に呑まれていたのだと今は感じる」

グラハム「闘うことしか考えられないワンマンアーミー……私は自らが最も目指してはならない場所に、片足を突っ込んでいたんだ」
以下略



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