過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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2011/05/29(日) 15:16:13.51 ID:zkGAG4J7o
――少しばかり時を遡ろう。
彼女、フレンダ=セイヴェルンが闇へと堕ちてしまったその理由を紐解くために。
■ □ ■
以下略
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2011/05/29(日) 15:38:59.84 ID:zkGAG4J7o
それから数日の間、同姓の女の子からは綺麗で可愛い、と、もて囃された。隣のクラスからも覗きに来る子供も見た。
当然といえば当然。人形のような可愛いものが大好きな女の子なら彼女に憧れを抱いても仕方のないことだと思う。
そして話す相手はできた。友達といえるような人もできた。
しかし、だ。
ここは日本で――そして、彼らは日本人だった。
以下略
63
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2011/05/29(日) 15:56:40.56 ID:zkGAG4J7o
フレンダ「――いやっ、やめてよっ!」
彼女は男子に足蹴にされていた。太陽に煌く金髪は泥に塗れ、服も同様で、そんな状況で彼女は頭を抱えて丸くなっていた。
それは当然、先の事件が関係していた。
だが、それだけでは理由にならない。一日、二日は少しぎくしゃくしながらも会話を交わしていたりしたのだ。
以下略
64
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2011/05/29(日) 16:13:12.40 ID:zkGAG4J7o
ある時だった。
そんな自分の味方をしてくれた先生が、刺された。
命に別状はなかった。しかし、入院を余儀なくされた。目撃者はいない。ただの通り魔だということが警察の見解だった。
フレンダの味方をしていたとしても、風当たりのいい先生だったためにクラスの皆からは慕われていた。だからそのクラスは大きな衝撃を受けた。
以下略
65
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2011/05/29(日) 16:27:58.67 ID:zkGAG4J7o
疲れたのか、少年たちが去っていく。
その足音だけを聞いて、フレンダはただ地面に崩れていた。
フレンダ(けっきょく、また汚しちゃったわけよ……お父さん達になんて説明しよう、また皆と泥遊びしてたっていえばいいかな)
以下略
66
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2011/05/29(日) 16:46:48.58 ID:zkGAG4J7o
それは少年だった。
見たことのない少年――いや、自分の覚えがないだけかもしれない。
これといって特徴のない、目立たない少年だったから。
強いて言えば、髪の毛の量が少し多いくらいだろうか。ツンツンのうに頭にして丁度良くなりそうな気がする。
しかしフレンダにとってそんな外見はどうでもよかった。
以下略
67
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>>66 修正 少年「……立てる、か?」→少年「……立てる?」
[saga]
2011/05/29(日) 17:05:39.95 ID:zkGAG4J7o
少年「えっと……君が例の外人の転入生……ってことでいいの?」
フレンダにブランコの元まで肩を貸して座らせ、その隣に座った少年は先ずそう尋ねた。
例の、というのがよくわからないが、この幼稚園に外人の子は自分しかいないので、フレンダは少し躊躇いながらも頷く。
よしんば頷かなかったとしても、髪の色と肌の色で一目瞭然なのだから。
以下略
68
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(岩手県)
[sage]
2011/05/29(日) 17:22:52.83 ID:767QUqEno
練られてる分、筆が遅いのは仕方ないな
応援してるよ
69
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[saga]
2011/05/29(日) 17:28:58.74 ID:zkGAG4J7o
少年「……それって、どういうこと?」
フレンダ「……えっ、えっと、別にきいてておもしろいことじゃないから、」
少年「いいから」
以下略
70
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2011/05/29(日) 17:47:42.15 ID:zkGAG4J7o
少年「だって、おかしいよ」
少年「フレンダはただ普通に転入してきて、普通に過ごしたいだけなのに、ただ他の外国人が事件を起こしただけでフレンダを虐めるなんて」
少年「それで『殺人民族』なんていう男子はおかしいし、そのおかしな事に気づかないでフレンダを助けようとしない他の人達もおかしい」
以下略
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2011/05/29(日) 18:07:53.76 ID:zkGAG4J7o
結果からいうと、その直感は当たった。
翌日にいつも通り用具場の隅に連れていかれようとした瞬間に少年は現れた。
虐めていた男子は、彼の姿を見るなりフレンダを置いて逃げていった。
その様子をみて唖然とするフレンダを見て、彼は笑ったのだ。
以下略
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