16:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:53:06.15 ID:qsaXy1geo
わたしが声をかけたときに暁美さんは驚いた様子だったけど、すっと一分の無駄もない動きで立ち上がると、差し出したわたしの手を取った。
よく考えると、べつに保健委員だからって保健室まで案内する必要はないのかな? って気がついたけれど、きっとさやかちゃんは、わたしが授業中に上の空だったことを覚えていてくれたんだろう。
夢の中で会ったような、なんて恥ずかしくて言えないから、少しだけ時季外れの転校生が気になっていることを察してくれたんだろう。
いくら感謝をしてもしたりない。
17:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:53:33.02 ID:qsaXy1geo
暁美さん「まどか……さん」
暁美さんがわたしを呼ぶ。
何かを決意したような、強い意志を感じる表情で。
18:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:53:58.69 ID:qsaXy1geo
今日一日で、ほむらちゃんの名前は学年中に知られたかもしれない。
授業中にさされれば淀みなく答えを述べて、体育の授業ではクラスの誰もが驚くくらいに大活躍……陸上競技で大活躍と言っていいのか、とにかくすごい動きを見せた。
こんな状態で、わたしに対して何かを忠告してくれた、なんて言おうものなら、ファンクラブの子に後ろから刺されちゃうかもしれない。
まどか「……というわけなんだけど」
19:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:54:24.33 ID:qsaXy1geo
習い事があるという仁美ちゃんと別れ、さやかちゃん希望のCDショップへ。
わたしの好きなCDとさやかちゃんの求めるCDはそれぞれ別の所にあるので、お店の中でまずは別れる。
演歌ならオススメをいくらでも語れるけど、クラシックはじゃじゃじゃじゃーんしか分からない。音楽の授業でいろいろやったけど、ろくに覚えられてない。
???「助けて!」
20:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:55:10.34 ID:qsaXy1geo
さやか「どうしたのまどか」
まどか「あそこから助けてって声がするの!」
さやか「よし分かった」
そう言ってさやかちゃんはわたしのおでこに手を伸ばした。
21:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 09:55:36.31 ID:qsaXy1geo
建物の中はしんと静まりかえっている。
さっきまで声が聞こえていたと思ったけど、それも止んでしまった。
アレ、と首をひねっていると、さやかちゃんが消化器を手に取っていた。
まどか「……ど、どうしたのそれ」
22:1 ◆.yNNQJjyLiF7
2011/06/09(木) 09:57:21.01 ID:qsaXy1geo
投下終了です。
名前だけのオリキャラですが、ただの美樹さやかの名前を並べ替えただけの人物なので今後出番はありません。
それではまた、完成次第投下をします。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/06/09(木) 13:59:47.44 ID:zgZDH5juo
乙っち乙まど
このジャンルはほのぼのが逆に新しいんだよなぁ
24:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 15:11:54.60 ID:/rG2cjDso
出口から抜け出したと思ったのに、見慣れない風景が周りに広がっている。
空気がどことなくおかしい。
感じたことのない不安で震えが来そうだ。
さやか「ま、迷ったのかな」
25:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 15:12:20.71 ID:/rG2cjDso
しばらく進んだ先に、花のような異世界生物がいた。
さやかちゃんの機転で消化器の中身を噴射させると、怒り狂ったようにこちらへと突っ込んできた。
まどか「わ、わ、消化器、消化器おいて逃げないと!」
さやか「命あっての物種よね! えーい!」
26:1 ◆.yNNQJjyLiF7[sage]
2011/06/09(木) 15:13:00.36 ID:/rG2cjDso
長い銃みたいなのを二つ持って、花みたいな異世界生物を打ち砕いていって。
コスプレさんとモンスターとの戦闘は一瞬で終了した。
??「危ないところだったわね、だいじょうぶ?」
65Res/54.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。