過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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839
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◆nW2JZrx2Lo
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2012/02/21(火) 03:57:13.86 ID:FWHujRcko
彼女の小さな1つ上の姉は、例えこの作戦で一方通行が死のうとも、おそらくそのことで番外個体や他の誰かを責めたりはしない。
ただ小さな唇をきゅっと真一文字に結び、涙を浮かべてうつむくだけだろう。
それが容易に想像できるからこそ、番外個体の胸の中で何かもやもやしたものが膨れ上がる。
以下略
840
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 03:57:49.41 ID:FWHujRcko
物陰に隠れていた『同伴移動』は、追跡者が動く気配が無くなったことに違和感を感じていた。
(……根競べ、と言うところかしら?)
以下略
841
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:03:31.18 ID:FWHujRcko
耳障りな音を立てて、床にぶつかった機材が損壊しながら元あった空間を埋め尽くして行く。
その周囲を『同伴移動』がどこに逃げ込んだかを把握するべく番外個体は注意深く観察する。
もし美琴ほどの出力があったなら、この空間に存在する機材全てを持ち上げることも可能だったかもしれない。
以下略
842
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:05:47.73 ID:FWHujRcko
(……違う!)
廃機材をひっくり返したことによって新たにできた物陰へと姿を隠しながら思考を瞬時に切り替え、番外個体は今起きたことを整理する。
以下略
843
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:06:28.27 ID:FWHujRcko
地下10階・23番大試験場。
踏みつけにしていた焼け焦げた残骸から気まぐれに跳び降りたのは、『業火焔弾』にとっては全くの幸運だった。
直後、空気を裂く音と共に彼女がいた空間の真後ろに御坂美琴が出現したからだ。
以下略
844
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:07:01.93 ID:FWHujRcko
「なっ……!?」
その光景を見て、『業火焔弾』は驚愕する。
以下略
845
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:07:39.81 ID:FWHujRcko
先刻、美琴の砂鉄操作をものともしなかったのは、それが『砂鉄だったから』という点に依るものが大きい。
磁力によって操作されている砂鉄の粒子は互いに触れ合っているわけではないために、粒子1つ1つの持つ熱容量は小さい。
したがって、『業火焔弾』の火球のように高熱を受ければ瞬時に液状化してしまう。
以下略
846
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:08:17.77 ID:FWHujRcko
そんな2人の様子を、白井は試験場の中ほどの高さ、壁際に設置されたキャットウォークから見ていた。
足元や柵が網状になっていて戦闘の様子を観察しやすく、それでいて気配を消してさえいれば容易には見つからない。
(……煙たいのが難点ではありますが)
以下略
847
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:09:14.69 ID:FWHujRcko
「なっ、しまっ……!?」
美琴が叫ぶのと、『業火焔弾』がテルミット火薬に着火するのは同時。
直後、眩い光と共に炎が炸裂し、支柱が弾け飛んだ構造材の天板が錐もみ回転しつつ吹き飛んだ。
以下略
848
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/02/21(火) 04:09:53.54 ID:FWHujRcko
一転、窮地に追い込まれたのは『業火焔弾』のほうだ。
砂鉄自体は火球や炎壁などで高熱を与えれば容易に無力化できる。
だが、そんなことをすればテルミット火薬に引火するのは自明だ。
以下略
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