過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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848: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:09:53.54 ID:FWHujRcko

 一転、窮地に追い込まれたのは『業火焔弾』のほうだ。
砂鉄自体は火球や炎壁などで高熱を与えれば容易に無力化できる。
だが、そんなことをすればテルミット火薬に引火するのは自明だ。

以下略



849: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:10:34.67 ID:FWHujRcko

 ガラン、ガシャンという鉄材が触れ合う音が、試験場内部に響いた。
浮遊するブロックの上から見下ろす美琴の眼下では、『業火焔弾』のいた場所に鉄材の山が出来ている。

死なないように手加減はした。
以下略



850: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:12:17.99 ID:FWHujRcko

 ガン! と重い物が何かにめり込むような音がした。
自分の頭蓋骨が立てた音だと気付く間もなく、『業火焔弾』はぐらりと体勢を崩し、そのまま意識は暗転する。
彼女が崩れ落ちるのに伴い、極限にまで膨らんでいた火球も勢いを弱め、やがては完全に消滅した。

以下略



851: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:12:58.53 ID:FWHujRcko

階層不明・小シミュレーター室。

 小さな理科室ほどの広さの部屋で、十数人ほどの白衣を着た研究者達が一様にモニターを見つめていた。
普段であればプロジェクトに対して行う予測演算や、行われている実験を中継するためのモニターだ。
以下略



852: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:14:01.97 ID:FWHujRcko

 だが、こんな人間といつまでも話をしていたくないし、そろそろ行動を開始すべき時だ。

「……ちょっとお腹が痛いので、トイレに行ってきます」

以下略



853: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:15:46.45 ID:FWHujRcko

「ふ……、ふふ」

「何笑ってんだよ」

以下略



854: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:16:35.55 ID:FWHujRcko

「『暦石』」

 海原が呟く。

以下略



855: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:18:30.65 ID:FWHujRcko

「決まっている。そこに科学を発展させる手がかりがあるのなら、追い求めずにはいられないのが科学者たる存在だ。
 彼女たちが持つ可能性は無尽蔵だ。本当ならレベル5に至らせるのが最高だが、レベル4でも充分な戦力としての価値がある。
 『第三次製造計画』のスペックシートは見ただろう!? 彼女たちが本格的生産に入れば、世界の軍事バランスは大きく変わる!」

以下略



856: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:19:46.13 ID:FWHujRcko

「──くっ、ふふっ、やはり『原典』の使用は、大きな負担がかかりますね……」

 彼以外に生きているもののいなくなった空間で、腰を下ろし壁に寄りかかりながら海原は呟く。
頭の先から爪先までを貫く激痛。『原典』の知識による汚染は術者に絶え間ない苦痛を与える。
以下略



857: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/21(火) 04:21:33.86 ID:FWHujRcko
今日はここまでです

嗚呼白紙のESどうしよう


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