過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
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2012/03/10(土) 04:16:45.02 ID:fiKeJx/Ho
『油性兵装』が指を鳴らし、澱んだ大気が爆炎へと姿を変える。
それすらも意に介さず黒煙の尾を引きながら飛び出した一方通行を待ち受けていたのは、宙に浮かぶ大量のオイルの滴。
(また酸素の消耗策か)
以下略
890
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:17:41.07 ID:fiKeJx/Ho
「……は?」
至近距離で大口径榴弾が爆発したかのような、鼓膜が破れそうなほどの大轟音が巻き起こった。
間違いなく直撃はした。
以下略
891
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:19:11.05 ID:fiKeJx/Ho
運動エネルギーを失った『破城槌』が重力に引かれ、床へと落下し重厚な音を響かせた。
「ベクトルの操作と合成が出来りゃァ充分なもンで、分解はあンまり使わないンだがな。
やろォと思えばこンくらいは朝飯前だっつの」
以下略
892
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:20:04.94 ID:fiKeJx/Ho
「ぐっ、がァああああああああッ!!??」
喉が裂けるのではないのかと思うほどの、つんざくような悲鳴が『油性兵装』の喉から漏れる。
彼女が纏う絶大な防御力を誇る液体と固体の区別すら曖昧な特殊複合装甲は、今や奇妙にボコボコと歪んでみえた。
以下略
893
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:21:19.22 ID:fiKeJx/Ho
鼻と鼻がくっつくほどの距離まで接近して、一方通行は脳裏にちりとした妙な違和感を覚えた。
それは直感や第六感、あるいは虫の知らせと言われるようなものだったのかもしれない。
以下略
894
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:21:54.51 ID:fiKeJx/Ho
以下略
895
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:22:29.79 ID:fiKeJx/Ho
一瞬、一方通行の思考が空白になった。
心臓も肺腑も脳髄も全ての臓腑が機能を停止したかのごとく、彼は止まる。
その様子を見て、苦しそうに咳き込みながらも『ミサカ』はにぃと笑う。
以下略
896
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:25:02.80 ID:fiKeJx/Ho
全身を覆う、オイルでできた特殊装甲。
顔面を覆うゴーグルと、肩口で揃えられた茶色い髪。
同じ。ほとんど同じだ。
以下略
897
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:25:51.64 ID:fiKeJx/Ho
地下10階・通路。
『妹たち』の包囲網を白井の『空間移動』で切りぬけた美琴と白井は、全速力で通路を駆け抜けていた。
"駆け抜ける"という表現は語弊があるかもしれない。何故なら2人は転移を繰り返し、通常ヒトが出せる速度を遥かに超えた速度で突っ切っているからだ。
以下略
898
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:26:27.85 ID:fiKeJx/Ho
「ッ!? お姉様、前方を!」
「なぁによっ!」
以下略
899
:
◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2012/03/10(土) 04:28:06.18 ID:fiKeJx/Ho
床や壁、天井の区別なくあちこちが砕け、抉れ、焼け焦げている。
大きな戦闘があったことは間違いない。
「……他に、誰かがこの施設内で戦闘を行っているのでしょうか」
以下略
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