過去ログ - 唯「明日は恋なきものに恋あれ」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:23:29.64 ID:s2y2te8to
「ぷ……ふふっ、あはははは」

どうして私が笑ったのか分からなかったろうけれど、唯もまた立ち止ると少し困ったような顔をしながらも、一緒に笑ってくれた。
立ち止った拍子にチョウはふわりと飛び立ち、今度は頭のてっぺんにとまった。
なおさらおかしくて、私は笑いをとどめることができなかった。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:24:02.54 ID:s2y2te8to
ようやく息が落ち着いてきたころ、唯が私の手を引いた。

「座ろっか」

草だらけの河川敷に向かう階段を指さす。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:24:31.98 ID:s2y2te8to
金属を叩く音がした。
少しして歓声が上がる。
一方のチームのバッターがホームランを決めたようだ。

「和ちゃん」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:26:05.32 ID:s2y2te8to
後ろの道路を自転車が鈴を鳴らしながら通り抜ける。
その音に驚いたのか、先程から頭の上で休み続けていたチョウが飛び立っていってしまった。
群青の空に溶け込んでいく紫を見送る。
その飛び方は危なっかしげにも、力強くも見えた。
鮮烈な色が眼の底に焼きついた。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:26:35.61 ID:s2y2te8to
またふたりで歩き出した。
先程までの不安な気持ちはどうしてか消えていた。
こんな風に心の中が変わっていくのは愉快だと思った。
自分の心の子どもっぽさを感じて面白かった。
隣を歩む唯の前髪が視界の端でゆれる。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/06(水) 23:32:51.62 ID:cClvjANSO
>>2

いつも通る道に、名前を知らないあの花が今年もまた咲いている。
地面から数センチの低い草が咲かせる紫の花を見詰めていると、そこから澄んだ匂いが漂ってきた気がしたがまさか気

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:38:45.19 ID:s2y2te8to
>>16
そこと>>3

>問いかけの言葉―アイロンをあててないシャツのように気の利かないおかしなアクセントで話された―に振り向くと、
>
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/06(水) 23:43:55.99 ID:cClvjANSO
>>17
了解

>>3のは気にらならなかった。

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/07(木) 00:02:24.82 ID:epPtmkN80
乙です


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:42:09.12 ID:kPL2CQfgo

#2 和「どうしたの?」唯「私は悪い子だったようです」


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