15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:26:35.61 ID:s2y2te8to
またふたりで歩き出した。
先程までの不安な気持ちはどうしてか消えていた。
こんな風に心の中が変わっていくのは愉快だと思った。
自分の心の子どもっぽさを感じて面白かった。
隣を歩む唯の前髪が視界の端でゆれる。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/06(水) 23:32:51.62 ID:cClvjANSO
>>2の
いつも通る道に、名前を知らないあの花が今年もまた咲いている。
地面から数センチの低い草が咲かせる紫の花を見詰めていると、そこから澄んだ匂いが漂ってきた気がしたがまさか気
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/06(水) 23:38:45.19 ID:s2y2te8to
>>16
そこと>>3の
>問いかけの言葉―アイロンをあててないシャツのように気の利かないおかしなアクセントで話された―に振り向くと、
>
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/06(水) 23:43:55.99 ID:cClvjANSO
>>17
了解
>>3のは気にらならなかった。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/07(木) 00:02:24.82 ID:epPtmkN80
乙です
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:42:09.12 ID:kPL2CQfgo
#2 和「どうしたの?」唯「私は悪い子だったようです」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:43:10.04 ID:kPL2CQfgo
時々どうしようもない思いに捉われる。
それは初め、心の表面に発生した思いつきに過ぎなくても、時間が経つにつれて精神の奥深くに食い入って、最終的には私という存在の中心に居座ることになる。
悩みというほど深刻なわけじゃない。
その思いは異物で、のどの奥に何かが引っ掛かっていて咳が出そうな感じ、というのに一番近い。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:44:10.66 ID:kPL2CQfgo
効率よく、それを消してしまえる手段も心得ている。
誰か話をよく聞いてくれる人に、その思いをすべて打ち明けてしまえばいい。
異物は身体の中から抜け出て、二人の会話の空間の中へと溶け込んで、無害な物質に変わる。
ただ、それが案外難しい。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:45:11.25 ID:kPL2CQfgo
もう一つの理由は、話の深刻さを取り違えられると、たとえうまく話すことができたとしても、相手には本当のことはなにも伝わらないから。
あまり真剣な悩みとして受け止められて、心配されたりすると、話しながら次の言葉を探すのも困難になる。
かといって、ジョークのつもりで聞いてもらうのも困る。
前者には憂やあずにゃんが含まれる。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:46:11.81 ID:kPL2CQfgo
和ちゃんがその人だということに気付いたのは、ようやくこの数年のこと。
けれど、それに気づいてからは、私はいつもうまくいっている。
表面に発生した思いつきが徐々に成長していっても、それに焦ったりはしなくなった。
かえって、和ちゃんに話す時を楽しみにして、それが充分なところにまで成長するのを心待ちにするくらいだ。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 19:47:12.44 ID:kPL2CQfgo
★
へんな自信がある。
私がいちばん和ちゃんのことをわかっている。
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