1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 15:05:37.97 ID:psV/Tteb0
初スレ立て・初SS
久しぶりに 唯「ポケモンマスターになるよ!」を読み直して影響を受けてしまった。
初めて書いたから多少わけがわからん部分があるかもしれない。
それでも我慢して読んでくれりゃありがたいよ。
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 15:08:29.75 ID:psV/Tteb0
今からだいたい一年前、その日も私はウツギ研究所へやって来ていた――。
ウツギ「唯ちゃん遅いねー」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 15:09:57.68 ID:psV/Tteb0
ウツギ「どうしようか、先に受け取っておく?待ってるのも退屈でしょう?」
和「いえ、唯のこと、待ちます」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 15:11:15.83 ID:psV/Tteb0
和「はい。一応は決めたんですけど、もし被っちゃたら可愛そうだから、唯が来てから一緒に決めようと思ってます」
もちろんそのお願いに私たちは了解した。特に唯は本当に嬉しそうな顔してたっけ。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 15:14:09.68 ID:psV/Tteb0
それから唯がやってきたら放送を使って連絡するとだけ伝えると、博士は研究に戻っていった。
それを見送って、私は例の場所へと足を運ぶ。
その場所というのは、書庫だ。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 15:17:34.89 ID:psV/Tteb0
研究者というのはそんなに楽なものじゃないだろう。
ずっと研究所に引きこもり、へとへとになりながらも仕事をこなす人も私は見たことがある。
もちろん、望んで重労働に努めたいとは思わない。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 15:18:47.95 ID:psV/Tteb0
今日は比較的新しそうな群青色の背表紙が目にとまった。
引っ張り出してみると、どうやらポケモンの遺伝に関する著書のようだった。
何となく著者を確認してみると、なんとウツギ博士が執筆したものだった。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 15:20:41.63 ID:psV/Tteb0
数十分間、私はその未知の世界と格闘を続けた。だけどやっぱり内容はさっぱりだ。
結局遊びに来ているくらいじゃ何もわかりやしないのだ。
今日も諦めて元の位置に本を戻す。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2011/07/08(金) 18:13:31.29 ID:hxiV+2Yp0
ポケオンってなんぞ
って思ったらポケモンでした
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 18:40:11.37 ID:psV/Tteb0
開始早々所要が入ってしまった。
見てる人いたらスマソ。
再開
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 18:41:37.47 ID:psV/Tteb0
昨日も彼女はその笑顔を振りまいていた。
いつものように研究所へ遊びに行くと、博士があのお願いを持ちかけてきた。
博士は三つのモンスターボールを用意し、その中からそれぞれポケモンを繰り出した。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 18:42:26.92 ID:psV/Tteb0
しかし、三匹のポケモンの中から一匹を選ばなければならない。
唯は案の定その一匹がなかなか決められなかった。
だからその最終決定が今日に持ち越された、というわけだ。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 18:43:55.83 ID:psV/Tteb0
しばらくすると所内のスピーカーがジジジと小さな電子音を立てた。
程なくして呼び出しのアナウンスが入る。
どうやらやっと唯が到着したようだ。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 18:45:07.92 ID:psV/Tteb0
和「ええ、そうよ。真鍋和っていうの」
律「おおそうか!私は律、田井中律だ。よろしくな」
和「そう、よろしくね」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 18:46:41.64 ID:psV/Tteb0
和「どうしたんですか、博士?」
ウツギ「いやぁ、困ったことになってね…」
和「どういうことですか?」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 18:49:05.69 ID:psV/Tteb0
ウツギ「う〜ん、僕も最初は先客がいるからって断ろうとしたんだけど、見てると素直な子たちだし、なにより育てたいっていう熱意も凄かった。もし可能ならあの二人にもポケモンを育ててほしいって思うんだよね」
和「で、でも、唯もあんなに楽しみにしてましたよ?」
ウツギ「そうだよねぇ。…でも四人のうち誰かが貰えないっていうのは非常に勿体ないと、僕は思うんだ」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/07/08(金) 18:49:20.62 ID:3xyr5XbAO
面白いな。期待。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 19:03:15.55 ID:psV/Tteb0
>>17
ありがとう。
だがあまり期待してくれるな。あと短いからな
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 19:04:44.81 ID:psV/Tteb0
正直、私はこの事態に気が気でなかった。
確かに唯はまだ自分のポケモンを決めていない状態で、今日もまだここに来ていない。
だけど、だからって唯があぶれるというのはおかしい。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 19:06:15.02 ID:psV/Tteb0
少しの間の後、博士は続ける。
ウツギ「それで何だけど。この困った状況を解決する方法が…実はないってわけじゃないんだ」
和「ほ、本当ですか?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/08(金) 19:07:22.39 ID:psV/Tteb0
和「確かに、そうでしたね」
ウツギ「うん、だから唯ちゃんにはその最後の一匹を任せようと思う。たぶんこれは唯ちゃんだったからこそできる選択なんだろうけど」
和「…」
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