17:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:43:09.18 ID:WdcBs0Va0
一方通行は打ち止めに一歩近づき、今までよりも少し大き目な声を出しながら
左手を彼女の頭に置いた。
「じゃァ昼飯食って帰るかァ?オマエの食いたいもンでいいぜ」
18:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:46:39.62 ID:WdcBs0Va0
「うぅ〜。お、驚いた。ミサカの友達が、まるでこの前見たゾンビの映画のようにミサカに……
ビックリしすぎて逃げてきちゃった」
揉みくちゃにされて乱れた髪を手櫛で整えながら、打ち止めは力なく一方通行の横を歩く。
アホ毛も、今は元気がなく下降気味だ。
19:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:49:02.90 ID:WdcBs0Va0
一方通行と打ち止めは今、校内の学食で向かい会って食事を取っている。
予期せず訪れた突然の沈黙を破ったのは打ち止めだった。
「お腹すいたし…早くお昼に行こうよ?」
「…そォだな、案内しろ。コッチか?」
20:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:51:43.76 ID:WdcBs0Va0
示し合わせたように、先ほどのラブレターの件は頭の隅に追いやることにした二人。
小一時間前の記憶にだけフタをして、和やかに昼食を楽しむ。
周囲には遅れてやってきた打ち止めのクラスメイトの姿が、チラホラと確認できた。
箸を動かしながら二、三人でヒソヒソとこちらを気にしている。
これから部活なのだろう、ジャージを着た他のクラスや学年の生徒も、
21:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 00:53:54.36 ID:WdcBs0Va0
バスで移動しセブンスミストへ着くと、打ち止めはさっそく
好みの洋服が置いてあるテナントへ入る。
何着か服を選び、それらを一方通行の前に突き出してどれがいい?と
瞳をきらきらさせてきた。
22:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:00:57.85 ID:WdcBs0Va0
「……なンでオマエがここにいるンだ?大学はどうした」
「今日は一、二限だけだよ。ていうか全然学校に来ない第一位に言われたくないんだけど」
「ちゃンと単位は取ってる。問題ねェよ」
「なにさ、あんな論文でちやほやされちゃってさー。ムカつく」
23:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:03:17.27 ID:WdcBs0Va0
番外個体は、ことさらに嘲笑を全面に押し出した表情でニヤァっと顔を歪ませた。
「最終信号ってさ、最近可愛くなったでしょ?」
「……」
「可愛くなったでしょ?」
24:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:04:56.56 ID:WdcBs0Va0
「お待たせしましたー!ってミサカはミサカはおニューな姿で一回転!どうかな?似合う?」
「制服はどうした」
「荷物と一緒に預けてきました、って感想は!?」
「……よくオニアイで」
25:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:08:21.47 ID:WdcBs0Va0
太陽がビルの隙間に姿を隠す頃、ようやく二人はマンションに帰ってきた。
どさどさと床に置かれたショップ袋に、黄泉川と芳川が目を丸くする。
「随分遅かったじゃん。それに何その大量の荷物は」
「あら、かわいいわね打ち止め。似合っているわよ、そのワンピース」
26:ブラジャーの人[sage]
2011/07/15(金) 01:10:45.22 ID:WdcBs0Va0
夕食は、今日一日を報告する打ち止めの笑い声が絶えない、楽しい時間となった。
慣れないことをした一方通行は少々気恥かしい思いをしたわけだが。
(昔はワガママばっかり言ってたクセになァ…)
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