過去ログ - キョン「7月8日」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:38:04.52 ID:Gu3hpdcq0
その声によって、そいつは142857回目の驚きを、その小さな背中のわずかなびくつきによって俺に示す。
俺にとっては毎夜毎夜の別に人目を忍んでいるわけでもなんでもない逢瀬まがい。
そして、こいつにとってはそれでもやっぱり初めての顔合わせである。

「なによっ」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:41:05.33 ID:Gu3hpdcq0
もうこのやり取りを繰り返すのもめんどうだ。
999回目に朝比奈さん(大)に教えてもらったのだが、この場面での言動はけっこう融通が利くらしい。
つまり、このいけすかない中学生バージョンに「出会う」という条件さえクリアしてさえいれば、
ある程度はアレンジが可能であるというわけだ。
というか、この現象、今回のループ。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:42:43.91 ID:Gu3hpdcq0
「おい」

「な、なによ?」

俺を見下ろす、街灯の逆光のせいでさっきよりもかげりのある相変わらずの無愛想に声をやる。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:45:00.83 ID:Gu3hpdcq0
中学生バージョンは無言で俺に鍵を投げた。投げるな。手渡せよ。危ないだろうが。
1回目のこいつのように閂を固定していた南京錠を開け、校門の鉄扉を中学生の女の子1人ぐらいが通れる程度ずらした。
1287回目に初めてこの校門の鉄扉を開けてみた。

それは見た目以上に重く、よく1回目にこいつはこの扉をこんな小さな身体であけたもんだなと感心したもんである。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:45:50.09 ID:Gu3hpdcq0
「さっきから、あんたなんなの・・・・・・?」

これから自分のする行動をすべてお見通しであるかのように行動する俺は、
こいつに毎晩どのように思われているんだろう。
まだ、不審者のままなのだろうか。それは少しものがなしいが、まぁ、仕方のないことではある。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:47:23.17 ID:Gu3hpdcq0
まるでさっきの俺のようにぼけっと突っ立っている中学生バージョンに声をかけた。
が、しかし、その沈黙もつかの間であることすら俺は知り尽くしてしまっている。

それから、「ふ、ふーん、やるわね」だかなんだか言った後、
中学生バージョンはピラミッドを作る奴隷が如く俺をこきつかった。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2011/08/13(土) 12:47:50.54 ID:NvY/T90Ao
>>1の時間スゲーな


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:49:28.84 ID:Gu3hpdcq0
「ほら、そこはもっとしっかり引いて!!線の太さは均一にしなさい!!」

「・・・へいへい」

俺としては、どんなに同じ時間を繰り返したとしても犬ではなく人間として
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:51:25.88 ID:Gu3hpdcq0
「まっいっか」

そう言うと、こいつは俺を上目遣いに見上げてくる。
しつこく言うが、俺にロリコン趣味はない。

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:53:35.46 ID:Gu3hpdcq0
「・・・それで、これはいったい何なんだ?」

「見れば解るでしょ。メッセージ」

「まさか、織姫と彦星宛とかいうんじゃないだろうな?」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 12:56:47.80 ID:Gu3hpdcq0
しばし考えごとをするかのように顎に左手を当て、伏し目がちになる。
沈黙がやたらと耳にうるさくなったかと思えば、いきなり行動に出て、その沈黙を急激にしり込みさせる。

「帰るわ。目的は果たしたし。じゃあね」

以下略



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