83: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:34:33.07 ID:g2nhK56+0
学園都市第一位の頭脳を誇る垣根は、五年前に見た新聞の記事を覚えていた。
たった十歳の能力者が、完全武装した警備隊に攻撃されながらも生き残ったばかりか、返り討ちにしたという話。
当時はそれなりの規模のニュースになったが、五年の間に次々起こるニュースの波に流され、ほとんど人々の記憶には残っていない。
84: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:36:12.22 ID:g2nhK56+0
「無い、てのはどォいう意味だ?」
一方通行の疑問に、美琴が緊張した面持ちで答えた。
85: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:37:08.84 ID:g2nhK56+0
そんな彼の心情など知る由もなく、垣根はただ興味深そうに一方通行を眺めていた。
「……ハッ! おもしれえ。この第一位の『未元物質』どこまで反射し切れるか試してみるか」
86: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:39:37.61 ID:g2nhK56+0
「……くっだらねェ」
ぽつり、と呟く声が聞こえた。
87: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:40:53.51 ID:g2nhK56+0
「……おもしれえ……」
「!」
88: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:43:28.76 ID:g2nhK56+0
――――――――――――――――――――→
「……クソッタレ。怪我人の治療くらい黙ってやりやがれ」
89: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:44:38.27 ID:g2nhK56+0
「なァンの用かなァ、木ィ原くゥゥン?」
『おやおやご機嫌ナナメだねぇ。お仕事で問題でもあったかな?』
90: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:45:17.70 ID:g2nhK56+0
「よぉ。ちょっと殺させろ、レベル3」
91: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:47:31.43 ID:g2nhK56+0
事態は再び非日常へ。
第一位が、どうやら自分を殺すために追って来た。
92: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:48:52.89 ID:g2nhK56+0
その様子を見て垣根は考える。
(やっぱり戦闘の経験はほとんど無い素人か……だがそれでも『未元物質』を反射して見せたってのは事実)
93: ◆goBPihY4/o[saga ]
2011/08/22(月) 19:50:03.23 ID:g2nhK56+0
(何だ? 何だよ? 何なンだよ!? 何でわざわざ殺すって方向に頭が行くンだよ!?)
(動けなくすりゃ勝ちとかでいいだろォが! 怪我すンのも嫌だけどよォ!)
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