31:1
2011/09/03(土) 16:12:23.98 ID:GwxAzmJI0
「落ち着いて。事情は後で必ず話すわ。ここは危険なの。
とりあえずここから脱出しましょう。二人とも、決して私の傍から離れないで。さあ行きましょう」
「待って!」
32:1
2011/09/03(土) 16:13:22.41 ID:GwxAzmJI0
ほむらは生存者達に向き直る。
「…皆さん。一度ここに集まってもらえますか」
33:1
2011/09/03(土) 16:14:49.13 ID:GwxAzmJI0
言い終わると同時にほむらは踵を返し歩き出す。
だがその歩みはすぐに止まった。
そして疑問に思う生存者の目の前でスッ、と姿が消えた。
34:1
2011/09/03(土) 16:16:16.04 ID:GwxAzmJI0
キリカはまどかの正面で足を止めた。ただならない空気に、誰も口を開かない。
そんな中、まどかがおずおずと質問する。
「…えっと、あなたは?」
35:1
2011/09/03(土) 16:17:30.96 ID:GwxAzmJI0
「………え?」
しかしキリカの爪はまどかにも結界にも届いていなかった。
キリカは自分の右腕を見る。肘から先が無くなっていた。
36:1
2011/09/03(土) 16:18:47.54 ID:GwxAzmJI0
ほむらはまどかの顔をちらっと見る。不安。心配。そんな表情をしている。
ここで呉キリカを殺しておかないと後々面倒なことになる。
だが、まどかの目の前で人を[ピーーー]わけにもいかない。
37:1
2011/09/03(土) 16:20:07.98 ID:GwxAzmJI0
「キミは織莉子の存在を知っている。
つまりそれは織莉子に危害が及ぶ可能性があるということ。
そんなの、許せるわけないじゃないか!」
38:1
2011/09/03(土) 16:21:11.04 ID:GwxAzmJI0
「!!また消え---」
ドガッ!!
39:1
2011/09/03(土) 16:22:29.75 ID:GwxAzmJI0
ほむらは舌打ちする。自分が時間をかけ過ぎてしまったことに気づいたのだ。
奴だ。奴が来た。忌々しい、アイツが!
苦虫を噛み潰したような表情で背後に立つ声の主を、美国織莉子を見る。
40:1
2011/09/03(土) 16:24:18.66 ID:GwxAzmJI0
「まどかぁぁ!!!」
ほむらは盾を起動させて時間を停止する。まどかに駆け寄って気がつく。
まどかの背後には一般人。とても全員を逃がすことはできない。
41:1
2011/09/03(土) 16:25:41.41 ID:GwxAzmJI0
「ほ、ほむらちゃん!」
腕の中のまどかが心配そうな声をあげる。
これはもうダメだ。とても他人を守りながら戦える状況じゃない。
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