17:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:33:31.28 ID:3F2+R/XM0
和「つまりこう言う事ね」
18:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:39:11.98 ID:3F2+R/XM0
生徒会の活動を終えた和は、その足で足早に平沢家に向かい、その家の姉妹に迎え入れられて、リビングのソファーに案内される。そこで、唯の妹である憂にお茶を差し出されそのまま姉に代わり彼女から、昼間の話しの続き(せつめい)を受けていた。
そして、彼女から説明を受けた和は、漸(ようや)くある程度の得心がいった様子であった。
19:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:43:43.63 ID:3F2+R/XM0
和「それで、あなた達姉妹は神側。あと、澪とムギは悪魔側だと言う訳ね。どうりでこの所の唯と澪達の雰囲気がおかしかった訳だわ」
唯「うん、そうなんだよ和ちゃん。あと、あずにゃんも私達と一緒で神さま側だよ」
20:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:47:33.01 ID:3F2+R/XM0
憂「うん、それはまだだよ」
憂が頷きながら答える。そして、説明が一通り済んだと判断した憂は、「ちょっと席を外すね」と二人に断って、キッチンの方に消えて行った。
21:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:50:55.36 ID:3F2+R/XM0
今でも犯人も、またその手口すら全く手掛かりが掴めず、政府と警察、防衛庁(現省)はテロ組織の犯行だとしているが、実際は完全に迷宮入りしてしまっていた。
被害者の中の一人は、交差点を渡る直前、いきなり爆発したかのような衝撃を受けたと証言してはいるが、爆発物の痕跡は見つかっておらず、道路は極めて鋭利且つ、巨大な刃物の様なもので切り裂かれ、信号機はポールを斬り落とされ、周辺のビルも少なからず傷跡を残していた。
22:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:54:36.07 ID:3F2+R/XM0
この時の和は、あまりの信じられなさに、母親に確認してそれが真実である事を知り、かなりの衝撃を受けた事も思い出す。
和「それは、本当なの……?」
23:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:57:55.94 ID:3F2+R/XM0
和「そう。それなら、事前にそれを止める……なんて出来ないわね」
和は自分で言い掛けて苦笑する。一瞬にして千人以上殺傷できる、圧倒的暴力に対して、覚醒しているとはいえ、その力を殆んど使う事が出来ない者と、まだ覚醒すらしていない者が出て来た所で犠牲者が増えるだけなのに。それに誰がスターターで、いつどこで起こるのかすら判る筈も無いのに……。
24:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 22:02:46.02 ID:3F2+R/XM0
唯「そのままの意味だよ。もし死んじゃったら、まずその人本人が、そしてその人と結びつきの強い私物(もの)から、物質的にも記憶からも消えて逝っちゃうみたい。ジーニアスを持つ人以外はその人の事を少しづつ忘れていって終うんだ。それがたとえ家族や親しい人であったとしても……」
和「そん…な……そんな哀しい事……」
25:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 22:10:30.38 ID:3F2+R/XM0
和は正直に言って、ジーニアス(このけん)に関してはある程度理解したが、それが真実かどうかはまだ、信じ切れていない。この姉妹ここまで真剣なのだから信じたいのだが、荒唐無稽、余りに現実離れし過ぎている。
でも、これだけは言える。もしこの話が真実であり、自身がジーニアスを覚醒させたのであるなら、今の言葉通り、自分は唯をそして憂を絶対に守り抜くと固く心に誓う。
26:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 22:15:42.44 ID:3F2+R/XM0
唯・憂・和「…………………」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/09/11(日) 22:24:02.10 ID:riIHK7IJo
ういんどみるスレかと思った
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