321:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 18:39:39.97 ID:GsEPXkjjo
80
―――――佐伯・兄のアパート―――――
玄関の前で、お義姉さんが番号を控えていた依頼人の携帯に電話する。
322:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 18:40:27.72 ID:GsEPXkjjo
81
立ちふさがるお義姉さんの向こうに、倒れた依頼人の男の姿があった。
黒い、虫のような、影のような黒いものが男にまとわりつきながら部屋中をうごめいている。
323:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 18:41:09.19 ID:GsEPXkjjo
82
志乃とベンチに座り、手を握って無言の時間が過ぎる。
どれくらい経ったかわからないが、救急車のサイレンが聞こえた。
324:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/10(月) 21:09:06.26 ID:M6BW9E6yo
しばらく前に完結したと思ってたら再開してたのか!
いちゃラブイイ!
325:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 22:05:33.11 ID:GsEPXkjjo
83
僕がお義姉さんを呼べるわけではないが、一緒にそうした。
「呼んだ?」
326:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 22:07:02.61 ID:GsEPXkjjo
84
―――――術者の女のアパート・駐車場―――――
車の中で、お義姉さんは僕らに言い聞かせる。
327:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 22:09:31.43 ID:GsEPXkjjo
85
「うん。私が気になるのは、その先の話」
「ああ、言ってたな。繰り返すのかって」
328:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 22:10:32.52 ID:GsEPXkjjo
86
「おねーさん、手こずってるみたいだね」
「人通りないんだから、さっきみたいに壁スルーして突入すればいいのにな」
329:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 22:11:39.36 ID:GsEPXkjjo
87
「おねーさん、志乃です。入れないの?
――うん。……うん。……うーん。
あのね、中の人に開けさせられないかな?
330:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 22:13:18.82 ID:GsEPXkjjo
88
「自分から開けさせられないかな?」
志乃が遠慮がちに口を開いた。
331:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 22:14:38.19 ID:GsEPXkjjo
89
僕が志乃の言葉を繋ぐ。
「おびきよせることはできませんか。エサを使うんです」
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