過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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2011/10/09(日) 23:17:32.97 ID:Jz48P6Uzo
――体育館のすぐ傍に位置する空き地に、小さなテントが建てられていた。
軽い鉄パイプと布一枚のその頼りない外見とは裏腹に、
魔術的工夫と術式によって自動車が突っ込んできても崩れない防護性を秘めている。
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2011/10/09(日) 23:19:25.53 ID:Jz48P6Uzo
??「――いえ、まったくもって同意します。佐倉杏子」
女性の声と共に、テントの中に突風が吹き荒れる。
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2011/10/09(日) 23:20:08.63 ID:Jz48P6Uzo
杏子「――はぁ?」
神裂の言葉を受けて、杏子が間抜けな声を出した。
前言撤回、こいつは頭が悪いやつだ。
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2011/10/09(日) 23:20:59.95 ID:Jz48P6Uzo
――素直になれない杏子が憎まれ口を叩いている時。
広い体育館の、その隅に。
やたらとゴツいゴーグルをかけて寝袋を担いでいる少女が、頭頂部からわずかな紫電を発した。
彼女は御坂美琴のクローンで、一万人近い妹達の一人である。コンビニバイトを始めてはや三ヶ月。
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2011/10/09(日) 23:21:53.96 ID:Jz48P6Uzo
ひとまず仁美の肩に支給された毛布を掛けてやる。
それからミサカはその場にあぐらをかいた。
仁美の身体をほんの少しだけ傾けて、自身に預けさせる。
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2011/10/09(日) 23:22:47.40 ID:Jz48P6Uzo
そして。
まどか「……行かなきゃ」
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2011/10/09(日) 23:23:44.57 ID:Jz48P6Uzo
まどか「ほむらちゃんとステイルくんは、これからどうするの?」
ステイル「僕はこれから長距離通信用の霊装の調整に入る。この嵐じゃ携帯電話が使えないからね」
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2011/10/09(日) 23:24:28.06 ID:Jz48P6Uzo
――音の原因は、ステイルが小脇に抱えていた霊装を落としたからだ。
今ので霊装に不具合が生じて、若干の調整が必要になるかもしれないが……
それでもステイルは平静を装うと、正面に立つまどかの顔を“睨んだ”。
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2011/10/09(日) 23:24:54.50 ID:Jz48P6Uzo
まどか「マミさんの言葉? えっと、それって」
ステイル「あー、それよりもはやく戻ったらどうだい? ご家族もさぞかし心配しているだろう」
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2011/10/09(日) 23:26:14.00 ID:Jz48P6Uzo
その言葉が合図となって。
次の瞬間、ステイルは懐に。ほむらは左手に提げた盾に自分の右手を滑り込ませる。
ルーンの刻まれたカードと大口径の拳銃を握り締めると、二人は各々のタイミングでそれを構えた。
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