945:ブラジャーの人[sage]
2012/03/06(火) 00:33:43.53 ID:5vzdayXZ0
このスレ最後の本編更新です。
946:ブラジャーの人[sage]
2012/03/06(火) 00:35:41.93 ID:5vzdayXZ0
御坂美琴は驚いていた。
打ち止めから、「久しぶりに会いたいし、お話したいこともあるの」と言われ、こうして外に出てきた。
待ち合わせのファミレスに向かう途中、場所を変えたいという追加連絡があり、そこが公園だったので、変だな、とは思っていた。
947:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/03/06(火) 00:36:47.88 ID:6rM4MNjgo
よっしゃ! 今日受験だけど待機!
948:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:41:28.50 ID:5vzdayXZ0
「んもぅ、そんな顔しないで。お姉様とこの人はこれから姉弟になるんだから、ってミサカはミサカは仲良くなることをオススメしてみたり」
「は? きょーだい?」
いきなりかよ。
949:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:48:09.98 ID:5vzdayXZ0
御坂は打ち止めの両手を握って、その腹に視線を落とした。自分の甥か、姪になる子が息づいている場所を。
彼女にとって、凶悪で、絶望的で、恐怖と怒りと、敗北感で彩られた男との間に生まれた命。
いつかこんな日がくるかもしれないと、どこかで覚悟はしていたが早すぎる。
950:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:50:25.13 ID:5vzdayXZ0
安静必須な妊娠初期の妊婦さんを、いつまでも外にいさせられない。そもそも、まだ詳しい検査も受けていないし。
三人は簡単な相談を済ますと、それぞれの家に帰ることにした。
「あー、パパとママがなんて言うか……」
951:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:52:02.48 ID:5vzdayXZ0
「ちょろーっと待ちなさい。帰る前に、私にも一発殴られていきなさいよ」
御坂は軽く右手を振り上げ、ウィンクした。手が拳になっていなければ、セリフが物騒でなければ、とても可愛らしい仕草であった。
952:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:56:01.07 ID:5vzdayXZ0
途絶えた意識が、ゆるり、ゆるりと戻ってくる。
どうして自分は寝ていたのか定かではないが、右手を打ち止めに握られていることだけは分かっていた。頬も時々、指で撫でてくれた。
起きて、目を覚まして、と促されているようで、一方通行は瞼を開ける。
953:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 00:58:44.87 ID:5vzdayXZ0
一方通行は、自分がどれくらい寝ていたか知らないが、外はもう暮れ始めていることから、三〜四時間だと推察した。
きっと打ち止めは、その間ずっと座って付き添っていてくれたのだろう。今ベッドに寝るべきは、自分じゃなくて彼女である。
青年は体を起こし、ベッドから降りようとした。
954:ブラジャーの人[saga]
2012/03/06(火) 01:03:50.57 ID:5vzdayXZ0
「失礼します。一方通行の意識は回復しましたか」
「失礼、やっちまったダメ男は目を覚ましましたか」
「お姉様にノックアウトされちゃったモヤシは起きましたか」
955:ブラジャーの人[sage]
2012/03/06(火) 01:12:27.55 ID:5vzdayXZ0
おめでたの報告をする通行止めの巻 完
>>947 若者の未来を守るため、私は急いだ。 絶対合格してくださいよ。
過去最高に、一方さんが痛いことになったなぁ。
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