過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:16:11.41 ID:ebFiQ8E3o
「多分、そのお嬢ちゃんは、呪いが発動するよりも先に、呪いを掛けられた事実を、知っ

ちゃったんだろうね。犯人がはっきりしているところから予測するに、本人から直接、そ

の事実を聞かされたんだろうな。『あんたに呪いを掛けてやったわ』とか、なんとかさ。
以下略



137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:19:17.21 ID:ebFiQ8E3o
「江戸時代中期に纏められた本に、『蛇呪集』ってのがあってね――蛇についての怪異だ

けを集めた、異本なんだけれど。蛇切縄は、書物においてはそこで初めて、登場する。絵

つきでね」
以下略



138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:19:52.38 ID:ebFiQ8E3o
「いや……痛みはないって言ってましたけれど……」

「そんなの、嘘に決まっているだろう。我慢しているんだよ。信頼が大事だって、僕がい

つも言っていることだろう?無口な子を相手にするときは、こっちが心を読んでやらない
以下略



139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:20:33.54 ID:ebFiQ8E3o
「蛇は獲物を食べる際、まず相手にぐるぐるに巻きついて、獲物の骨を粉砕し、食べやす

くしてから飲み込む習性があるからね。巻きついたら、そう簡単には離れないよ」

「そうでしたね……怪異だから服とかは無視できる」
以下略



140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 02:21:26.81 ID:ebFiQ8E3o
「それは――そうかもしれませんが、でも、そんな問題じゃないと思います。本人にそう
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
見えているというだけで、案件としては十分すぎるほど十分でしょう?」

「かもね。うん、そうかもしれない」
以下略



141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:22:18.05 ID:ebFiQ8E3o
「……………………そう、ですか」

「触ることができたら、引き剥がすこともできるだろうけど……それはやめておいた方が

いいか。蛇は気性の荒い動物だからね。そんなことをしたら、間違いなく、蛇切縄は阿良
以下略



142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:23:28.21 ID:ebFiQ8E3o
「…………」

 そう言えば、忍ちゃんがいないな。今のうちに探しておこうかとも思っていたのだが、

教室を出てから一分もしないうちに、「お待たせ」と、忍野は戻ってきた。
以下略



143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:24:45.59 ID:ebFiQ8E3o
「中にお札が入っていてね。護符って奴だ。昨日きみ達に張ってきてもらった奴とは、別

の、もっと強力なお札だ……その袋に、意味はない。それは鞘だよ。ちょっと強力なお札

なもんでね、安全装置が必要なんだ。安全装置というか、リミッターかな。それに、そう
以下略



144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:25:16.86 ID:ebFiQ8E3o
006


 場所は、例の神社跡だった。

以下略



145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 02:26:07.15 ID:ebFiQ8E3o
 友達が多いのは結構なことだ。

 僕も人のことは言えないのだが、彼の友達は見ている方が泣きそうになってくるほどに

少なかった。まあ、そのぶんもてていたので、誰も泣きはしなかったが。
以下略



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