過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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2011/10/17(月) 01:33:35.91 ID:ebFiQ8E3o
「触ってみてもいいかな?」
「勿論だ。阿良々木先輩ならば私の身体の全てを預けてもいい」
「それでは遠慮なく」と、僕は言い、まずは両手で肩のあたりに触れる。
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2011/10/17(月) 01:34:01.97 ID:ebFiQ8E3o
「……なあ、駿河」
「なんだ、阿良々木先輩」
「こんなことをしている場合じゃなかったことに気付いてしまったんだが、ここでやめて
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2011/10/17(月) 01:34:36.01 ID:ebFiQ8E3o
神原駿河が服を着終わった段階で、説明に入る。
「僕の推測が正しければ、多分この上に」
僕は階段を指差す。
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2011/10/17(月) 01:36:13.81 ID:ebFiQ8E3o
「阿良々木先輩がそういう以上、勿論手伝うにやぶさかではないが――」
神原駿河は真剣な口調になって言う。
・ ・ ・ ・ ・
「阿良々木先輩は、当然、昨日のあれを、含んでいるのだろう?」
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2011/10/17(月) 01:36:44.45 ID:ebFiQ8E3o
一度通って、知っている道だったからだろう。昨日よりも早く階段を昇りきり、神社へ
と辿り着いた。
当たり前だけれど、昨日のまま、荒れ果てた神社だ。
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2011/10/17(月) 01:37:33.12 ID:ebFiQ8E3o
しかし、駆けずにはいられなかった。
女の子の左手には、頭をつままれた蛇、
女の子の右手には、彫刻刀。
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2011/10/17(月) 01:38:19.41 ID:ebFiQ8E3o
「!!!」
「だめじゃないか!そんな、自分を傷つけちゃあ!もっと自分に誇りを持てよ!」確か、
これは彼の台詞だったか、僕は何故か、それを唐突に思い出した。
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2011/10/17(月) 01:40:04.00 ID:ebFiQ8E3o
「大丈夫。もう、謝らなくてもいい。僕は怪我には慣れてるんだ」と、僕は勤めて冷静
に言ったが、「ごめんなさい」という、聞き続けると嫌になってくる単語は止まらない。
……どうしようか。と、僕が状況についていけなくなると、神原駿河が追いついてきた。
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2011/10/17(月) 01:41:43.46 ID:ebFiQ8E3o
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ジャギリナワ
「 蛇切縄 」
忍野は――しばらく思案した末、やけに重苦しい口調で、なんだかとても嫌そうに、そ
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2011/10/17(月) 01:42:12.05 ID:ebFiQ8E3o
蛇、蛇か。
鬼は例外だとしても――蛇と言うのは、あまり印象がよくないな。いかにも不吉の象徴
という感じがある。おどろおどろしさが、猫や蟹や蝸牛や猿の比ではない。
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