1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/21(金) 23:48:46.06 ID:NGykMsi70
澪「ひいぃっ!?」
穏やかな平日の午後、桜が丘高校 軽音部部室に少女の悲鳴が響いた。
彼女の名前は秋山澪。極度の怖がりである。
律「あれぇ〜?澪ちゅわん、怖いんでちゅかぁ〜?」
澪「こ…怖くなんてないぞ!?怖くない!!」
強がってみたものの、怖いものは怖い。
できれば怖い話など聞きたくはなかったが、その気持ちを察してか察せずか、彼女の唯一の後輩、中野梓が口を開いた。
梓「それってどんな話なんですか?」
澪「あ…梓!?」
唯「あのね、友達から聞いた話なんだけど…」
澪「や…やめておけ唯!?」
澪「危険だぞ〜?呪われるぞ〜!?」
澪の必死の制止も空しく、澪の向かい側右手の席に腰かける少女、平沢唯が語り出す。
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/21(金) 23:53:49.08 ID:NGykMsi70
唯「ウチの学校ってね、昔火事が起こったことがあるんだって」
紬「そういえば、聞いたことがあるわ…幸い被害は小さかったって聞いたけど…」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/21(金) 23:56:01.55 ID:NGykMsi70
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紬「帰るのすっかり遅くなっちゃったね〜」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/21(金) 23:58:49.64 ID:NGykMsi70
律「そんな怖がるなよ。家の前まで送ってやるから」
澪「うん…」グスッ
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2011/10/22(土) 00:00:49.80 ID:9yuxyDT00
3人の友人たちと別れを告げた後、二人きりとなった道中で、澪は自分よりほんの少し前を歩く律の背中を見つめていた。
自分よりも小さなその背中は、いつだって何よりも頼もしかった。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:02:31.90 ID:9yuxyDT00
澪「ただいま」ガチャッ
澪母「おかえりなさい、澪ちゃん」
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2011/10/22(土) 00:05:41.31 ID:9yuxyDT00
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翌日の午後、板張りでどこかレトロな雰囲気を醸し出している3年2組の教室には、教師の淡々とした声と時計の秒針が動く音が静かに響いていた。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:08:33.15 ID:9yuxyDT00
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澪「みんな、わざわざごめんな」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:12:03.64 ID:9yuxyDT00
律「ほら、何も出ないだろ?」
律「呼んでも出ないのに、普通にしてて呪われるわけないって」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:13:23.10 ID:9yuxyDT00
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梓「えぇ!? それじゃあ律先輩、『リリーちゃん』を呼んじゃったんですか!?」
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