過去ログ - 少年「僕も魔法使いです」
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13: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/10/30(日) 21:03:41.13 ID:haqBpRgUo
少年はさっさと建物に入ってしまう。
男もためらったが、何、どの道今日は仕事をする気になれないし、
このまま魔法使いの本性を暴いてやれ、とばかり、足を踏み入れた。

ところが、建物内部は驚くほど、明るかった。
以下略



14: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/10/30(日) 21:10:01.39 ID:haqBpRgUo
受付「支部長ですか? 失礼ですが、どちらさまで」

少年「特別中級魔法隊のものです。それと現地協力者の男さん」

受付「と、とく……?! すぐ呼んできます!」
以下略



15: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/10/30(日) 21:18:00.19 ID:haqBpRgUo
奥の間に通されて、ほとんど同時に支部長はやってきた。

組織の長にしては異様に若い、ように見える。眼光が鋭い。
しかし、少年と同じように、魔法使いは若作りの術でも持っているのかもしれない。

以下略



16: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/10/30(日) 21:25:10.05 ID:haqBpRgUo
支部長「昨夜のお話ですか、お恥ずかしい限りです」

少年「驚いてしまって。その件でもお伺いしたいと思っていたんです」


以下略



17: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/10/30(日) 21:33:33.52 ID:haqBpRgUo
少年「そうですか。昨日の今日で、もう原因が判明したんですね」


腰を浮かした支部長が、動きを止めた。
座椅子に座りなおして、足を組んだ。
以下略



18: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/10/30(日) 21:43:14.61 ID:haqBpRgUo
支部長「失礼。今回、特中隊はこの事件の捜査に来たわけではないでしょう」

少年「そうですね。今回は闇取引の疑いで調査に来たんです」

支部長「すでに書面でいただいておりますがね。
以下略



19: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/10/30(日) 21:52:22.88 ID:haqBpRgUo
……建物から出ると、男は不満をぶちまけた。


男「何考えてやがる! あいつら絶対何かを隠してるぞ!」

以下略



20: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/10/30(日) 21:56:48.57 ID:haqBpRgUo
少年がおぞましいことを言ったところで、今日はここまで。
書き方もころころ変わってるけど、気にしないでね( ´∀`)


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2011/10/31(月) 19:31:17.32 ID:7c+2DZ/Qo
なかなかいい感じ
期待してる


22: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:06:49.37 ID:AWbrYrzMo
C.
遺体は地下室に横倒しにされていた。

不自然なほどきれいに黒焦げている遺体に近づいて、男は立ちすくんだ。
異臭も抜け、地下で薄暗かったせいか、最初は遺体だという認識がなかったからだ。
以下略



23: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:07:40.92 ID:AWbrYrzMo
少年「完全に燃えきっていますね」

男「お、おう……」

少年「内部も真っ黒だ。普通に燃えたわけじゃなさそうですね」
以下略



24: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:08:15.82 ID:AWbrYrzMo
その後も少年は、二三の質問を担当にぶつけながら遺体を眺めて回った。
男は耐え切れずに地下室を抜けたが、思ったよりも早く、少年もすぐに出てきた。


男「も、もういいのか……」
以下略



25: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:09:02.87 ID:AWbrYrzMo
少年「……? 魔法使いは穴倉に生息する種族というのは間違いで」

男「そうじゃなくて! 死体をじっくり見ていたら気分が悪くなるだろう」

魔(地下)「さすがに、特中隊の方はタフというか……」
以下略



26: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:09:51.85 ID:AWbrYrzMo
少年「仕方ありません、じゃあ、あっちの面会室で」

魔(地下)「ちょっと待ってください。勝手に見せられては困ります」

少年「じゃあ、あなたが立ち会って、閲覧という形式にしましょう」
以下略



27: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:10:19.19 ID:AWbrYrzMo
……副支部長になるこの男は、元々全国魔法使い連盟の中央本部に所属し、
つい半年前ほどにこの町の支部事務所に赴任してきた。

性格は実直というか、正義感や責任感の強い男らしく、行政部門で学びながら、
戦闘訓練にも自主的に参加、決して悪くない成績を収めていた。
以下略



28: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:11:16.00 ID:AWbrYrzMo
今回の訓練は、副支部長が訓練棟の一室で、一人で行っていたものであり、
事故直前の目撃者は訓練室の鍵を渡した事務員の一人。
室内で起きた出来事に目撃者はいないが、訓練室に不審者は見えず、
また建物内全体を調査したが、事件性のあるものは現在見つかっていない。

以下略



29: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:12:10.12 ID:AWbrYrzMo
少年「どの辺が分かりませんか?」

男「まあ、あのおっさんが派遣された役人みたいなものだってことは分かった」

少年「そうですね。僕も似たようなものなんです」
以下略



30: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:12:50.00 ID:AWbrYrzMo
―――そもそも魔法というのは、人間の体に宿る魔翌力によって、
この世には存在しない現象を呼び寄せることを指す。
しかし、それ自体は別の世界ではありうる現象なので、
正しい手順通りに呼び寄せなければ、意図しない結果を生み出す。

以下略



31: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:15:49.03 ID:AWbrYrzMo
少年はにこにこと笑って言った。


少年「図らずもあなたが言ったとおりだったんです。不自然なことに、
  彼は自分が丸焼けになるくらいの魔法を、訓練中に使用した」
以下略



32: ◆WPwc2pN1N6[sage]
2011/11/05(土) 21:16:18.17 ID:AWbrYrzMo
今夜はここまで。


33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
2011/11/07(月) 19:29:35.84 ID:Ezbn5+eKo



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