過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:09:21.95 ID:E5NSglYM0
言われ、僕は少しだけ息を呑んだ。
そうだよな……。
僕も自分を特別だと思いたかった。
自分を特別だと思いたいのに、自分を特別視してくれない世界が憎らしかった。
全部じゃないけど、僕が死にたかった理由の一部は確かにそれでもあった。
以下略
62
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:10:30.72 ID:E5NSglYM0
「着信音が『てんとう虫のサンバ』って、貴方ねえ……」
呆れた様子で突っ込む先生を無視し、
僕は折り畳んでいた携帯電話を開いて液晶画面に目を向ける。
少しだけ胸の鼓動が大きくなった。
以下略
63
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:19:25.69 ID:E5NSglYM0
だから、僕は今日は『あいつ』と話をするべきじゃないんだ。
今日、『あいつ』と話してしまったら、多分僕は自分を抑えられなくなる。
クリスマスの雰囲気に流され、一瞬の幸福に身を任せようとしてしまうだろう。
特にもしも本当に『あいつ』が彼氏と喧嘩をしていたとしたら、
『あいつ』は気を迷わせて僕の情動を受け容れるに違いないから。
以下略
64
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:19:54.35 ID:E5NSglYM0
僕は軽く呻き声を上げた。
実に厭な想像をさせてくれる先生だ。
流石にそれは無いと思いたいが、その可能性が完全に存在しないわけじゃない。
『あいつ』だって人間だ。
幸福に酔って、そういう事をしてしまう事もあるはずだ。
以下略
65
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:20:43.17 ID:E5NSglYM0
人は幸せになりたいから不幸になる。
かと言って、最初から幸せを期待しないのはもっと不幸だ。
幸福に生きよ!
以下略
66
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:21:18.58 ID:E5NSglYM0
それは知らなかった。
僕はまだ先生の何も知らない。
知ってるつもりじゃなかったけど、予想以上に何も知らないらしかった。
何となく、それが嬉しい。
僕にはまだ知らない事がある。
以下略
67
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:25:48.18 ID:E5NSglYM0
不意に思い立って、僕は自分の鞄の中に入れていた作業用カッターを手に取ってみた。
家に何故か置いてある大きなカッターナイフ。
僕は今日、これを鞄に入れて街に飛び出した。
これで何をしようとしてたのかは分からない。
誰かを殺そうとしていたのか、自分を殺そうとしていたのか。
以下略
68
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:26:45.01 ID:E5NSglYM0
☆
以下略
69
:
nu
[saga]
2011/11/19(土) 19:31:32.57 ID:E5NSglYM0
これで終了です。
色々ご迷惑をお掛けしましたが、お付き合い頂き、ありがとうございました。
短編の際だけでなく、今後気を付けます。
以下略
70
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
2011/11/19(土) 19:38:52.08 ID:9Pe6B2vMo
>>69
お疲れ様
楽しませて貰いました
次はロマンティックな小説を期待してます!!
71
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]
2011/11/19(土) 19:58:59.29 ID:coJ/x9dIo
乙
もう少し僕側にも救いが欲しかった
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