過去ログ - 勇者「ハーレム言うなって」魔法使い「2だよっ!」
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872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/02/20(月) 08:10:20.14 ID:k51o0PTd0
遅れた乙
ずっとまってたんだからね!


873: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:28:59.46 ID:T3y4b9Dc0
−番外−


【踵鳴る】

以下略



874: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:29:36.51 ID:T3y4b9Dc0
「おい、そこのお前。お前はこの国を憂うか」


憂国の情に身を抉られていた男に、背の高い屈強な男は言った。

以下略



875: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:30:07.23 ID:T3y4b9Dc0
「それで、俺に何か話でもあるのか」

学生は無作法な傭兵の行動に顔をしかめ、そう問いかけた。

傭兵はしばらく何かを考えるような素振りを見せ、テーブルを人差し指で何度もノックした。
以下略



876: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:30:43.87 ID:T3y4b9Dc0
傭兵はその問いに長い間答えないでいた。

酒場の中は昼間だという事もあり、客は彼等以外に見当たらない。

そんな彼等二人を、店員が少し怯えた様子で見守っているだけだった。
以下略



877: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:31:10.08 ID:T3y4b9Dc0
学生は高揚していた。

この話を理解してくれる同士などいなかったし、いたとしても皆、諦めた眼差しでその暴政に身を委ねるばかりであった。

しかし、今は違った。目の前に、その悪腫を取り除こうとせん同士が居た。
以下略



878: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:31:36.64 ID:T3y4b9Dc0





以下略



879: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:32:43.43 ID:T3y4b9Dc0

(私が、愛するのは――――……)

下方で音が鳴った。誰かの足音が遠く下の庭木の茂みを掻き分けている。

以下略



880: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:33:28.75 ID:T3y4b9Dc0
彼女は、今では以前のように城内の散歩も禁じられ、この末王子に直に会えないままでいた。

それだけに、この深夜の、この邂逅が。この時間がとても愛しかった。

今日もまた、いつもと同じように茂みの中へ消え行く彼の背中を、見えなくなるまで見守ろうとしていた。
以下略



881: ◆3VOBH3KJAk[saga]
2012/02/20(月) 15:34:22.00 ID:T3y4b9Dc0




死刑執行の場、というには、この場所は余りにも相応しくなかった。
以下略



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