過去ログ - 妹の手を握るまで
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520:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 11:20:26.20 ID:eLdT6SB4o
次の日、妹ちゃんは学校を欠席した。メールしても返事はない。あたしは教室で開いた携帯の画面を見つめていた。そして。意を決したあたしは震える指でそのメールを打って送信ボタンを押した



from :妹友
以下略



521:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 11:21:16.29 ID:eLdT6SB4o
学校から帰宅途中に私服姿の妹ちゃんと出合った。今日はお兄ちゃんが風邪を引いたし家には誰もいないので看病するために休んだそうだ。わずか数分ほど立ち話しただけで妹ちゃんと別れた。妹
ちゃんはこれから先輩と待ち合わせなのだと言う。お兄さんのことはいいのかなと思ったけど口には出せなかった。あたしは近所のスタバに入りお兄さんにメールした。


from :妹友
以下略



522:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 11:26:20.93 ID:eLdT6SB4o
翌日、あたしは勇気を振り絞って今日は登校していた妹ちゃんに話しかけた。2時間目が終ったとの休み時間。今日は入学希望者へのオープンスクールがあり半日で授業が終るのでもうあまり時間
がなかったのだ。

「お兄さんの具合はどう?」

以下略



523:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 11:26:49.48 ID:eLdT6SB4o
とりあえずここまで

また後で投下します


524:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 12:32:27.98 ID:x3OJgI5co

うわぁきゅんきゅんする


525:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 18:29:31.25 ID:eLdT6SB4o
家に上がると妹ちゃんはあたしをリビングのソファに座らせ、まずキッチンに向かい、それからニコニコしながら戻って来た。

「どうしたの?」
あたしは機嫌のよさそうな妹ちゃんに不審を感じた。
妹ちゃんは少しためらったけど、すぐに破顔してこう言った。
以下略



526:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 18:31:07.53 ID:eLdT6SB4o
「え? 妹友さん??」

「あ、あの」
突然のことにあたしは混乱していたみたい。

以下略



527:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 18:33:51.99 ID:eLdT6SB4o
お兄さんは少し顔を赤くした。あたしは外からは冷静なように見えていたと思うけど、実際はお兄さんに関心を持ってもらえたことに興奮していた。お兄さんもあたしのことを好きなのかもしえな
い。その興奮のせいか、あらかじめ話す内容を考えてこなかったせいか、その日あたしは大失敗をしてしまったのだ。

多分、お兄さんは妹ちゃんから向けられている好意に気づいていない。妹ちゃんが好きなあたしは、お兄さんにそのことを気づかせていけないはずなのに。お兄さんと話せて興奮気味のあたしは、妹ちゃ
んがお兄さんが好きなこと、それも彼氏先輩より好きなことを力説してしまったのだ。しかもご丁寧にお兄さんがそんなことはないよと否定するたびに更に妹ちゃんがいかにお兄さんに好意を
以下略



528:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 18:34:30.59 ID:eLdT6SB4o
今日は、また後で数レス投下予定です


529:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 20:00:54.08 ID:eLdT6SB4o
そういうわけであたしはお兄さんと知り合いになることができた。いきなりお兄さんが倒れた時はびっくりしたけど、それ以上に驚いたのはその時の妹ちゃんの狼狽振りだった。お兄さんの名前を
懸命に呼ぶ妹ちゃんの姿はあたしの心を打った。あたしはこんなにまで純粋な愛を邪魔しようとしているのだから。

結局お兄さんは廊下の床に倒れて眠っているだけという結末になった。妹ちゃんとあたしで眠っているお兄さんをベッドに運ぼうとしたのだけれど、もちろんそれは無駄な努力だった。ただ、お兄
さんの身体に触れた時の奇妙な、今まで経験したことのない胸のうずきはあたしを少なからず困惑させた。少し落ち着いた妹ちゃんはお兄さんに布団をかけるとそのままペタンとお兄さんの横に寄
以下略



530:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 20:03:37.71 ID:zRv92ghSO
待ってる


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