過去ログ - 妹の手を握るまで
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917:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)[sage]
2012/01/23(月) 16:59:12.01 ID:FpXoYRSio
気に入らないから訂正しろってのかアホ


918:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/01/23(月) 18:16:57.97 ID:I2uhTqVko
先輩に対し
×そんなに好きでもない
○それなりに好き

兄に対し
以下略



919:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/23(月) 19:40:02.16 ID:9HZ2jQbIO
兄を諦めるために付き合ってんだからいいじゃん


920:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/23(月) 22:39:31.65 ID:cC0z6VNso
翌朝目が覚めるとあたしは一瞬自分がどこにいるのかわからなかった。早朝の柔らかい光が窓から差し込んでいたけど、その光はいつもと違う角度から部屋を照らしていてあたしはそのことに違和
感を覚えた。次の瞬間すぐ横にお兄ちゃんの顔が半ばあたしの髪に埋まっており、お兄ちゃんの腕があたしの背中に左右から回されていることに気がついた。

あたしは昨日泣き笑いしながら黙ってお兄ちゃんと抱き合っていたのだけれど、どうもそのまま会話もなく寝入ってしまったらしい。できることならそのままずっとお兄ちゃんの腕の中にいたかっ
た。でも今日は日曜日だけど学園祭の準備のため登校しなければならなかった。
以下略



921:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/23(月) 22:43:59.41 ID:cC0z6VNso
あたしはいつもと同じ道をいつもより少しだけ早足で学校に向かった。
普段と同じように登校している間も、あたしの胸の中にはときめきと興奮と幸福があふれるようだった。お兄ちゃんと抱き合って一緒に寝た夜。
あたしは本気でもう何も望んでいなかった。お兄ちゃんともっと親密になりたいとかお兄ちゃんに異性としてあたしを意識して欲しいとか、そんな欲張ったことを望んだらようやく現実になったこ
の幸せまで壊れてしまいそうで。

以下略



922:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/23(月) 22:47:20.41 ID:cC0z6VNso
学園祭の準備をしている間に、あたしの心の中から先輩の姿が消え再びお兄ちゃんのことが心の大半を占めるようになった。
今日はずっと、手と体を動かしながら昨日のお兄ちゃんとの会話を何度も繰り返し思い出したり、あたしを抱き寄せたお兄ちゃんの手の感触を思い出し心を悩ませたりして過ごしてしまったようだ。

ようやく作業が終わった頃には、あたしたちの係以外の生徒の姿はほとんどなくなっていた。いつもは自分の作業が終わっても一緒に帰るために待っていてくれる妹友ちゃんの姿ももうなかった。
本当はすぐにでも家に帰ってお兄ちゃんに会いたかったけど、もしも妹友ちゃんがどこかであたしを待っているとまずいと思い、あたしはたまたま見かけた妹友ちゃんと同じ係の子に妹友ちゃんは
以下略



923:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/23(月) 22:50:40.27 ID:cC0z6VNso
帰宅したあたしは自分の部屋にカバンを置いただけで制服を着替えることもせず、お兄ちゃんの部屋に向かった。口実ならあった。お母さんたちが帰れないってお兄ちゃんに伝えなければいけない
し。あたしはうきうきしながらお兄ちゃんの部屋の前に立った。

「お兄ちゃん?」
あたしはお兄ちゃんに声をかけながらドアを開けた。玄関にお兄ちゃんの靴があったのでお兄ちゃんが帰ってきていることはわかっていた。
以下略



924:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/23(月) 22:52:21.06 ID:cC0z6VNso
「毎日、ファミレスだけじゃ飽きちゃうよね、昔よく配達してくれたおそば屋さんとかお寿司屋さんとかの出前も取ろうよ」
あたしは傍から見たらはしゃいでいるように見えたかもしれない。いや、お兄ちゃんと二人きりの一週間の生活をお兄ちゃんと話し合っているという状況があまりに幸せで、実際にあたしは珍しく
はしゃいでいたのだ。

「あ、あとさ。お兄ちゃんが好きな雑炊なら、あたしでも作れるけど」
以下略



925:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/23(月) 22:54:44.72 ID:cC0z6VNso
「・・・・・・おまえさ。彼氏と仲直りしたんだって?」
それは今朝の校門でのできごとで誰にも知られていないことだった。それにお兄ちゃんの知り合いはうちの高校にはいないはずなのに。

・・・・・・いや、あたしと先輩の仲直り見ていたかも知れない子が一人いたことにあたしは気づいた。

以下略



926:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/23(月) 22:57:14.04 ID:cC0z6VNso
あたしはため息をついた。

今日お兄ちゃんに会ったという妹友ちゃん。
昨日何度もあたしに電話やメールをしても返事がないってお兄ちゃんに嘘を言った妹友ちゃん。

以下略



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