51:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:09:18.35 ID:c4Axoe8J0
マンションのエントランスを一歩出ると、けたたましい蝉の鳴き声が四方から降り注いできた。
(夏、ね……)
朝方とは言え、強い陽射しが容赦なく照りつける。
52:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:10:05.59 ID:c4Axoe8J0
救急車の周りには、野次馬たちが群がっている。
その中には、通学途中の見滝原中学の生徒も何人か混じっていた。
「はい、担架通りますから下がってー」
53:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:13:23.02 ID:c4Axoe8J0
見滝原病院は、市民はもちろんのこと、近隣の自治体からも患者が多く訪れる巨大な総合病院だった。
近代的だがどこか無機質なその建物の中は、ふだんは見舞客や患者でごった返していたが、日も暮れかかる時間ともなると、さすがに少し落ち着いた雰囲気を取り戻しつつあった。
「とにかく、たいした怪我じゃなくてよかったわ」
54:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:14:30.08 ID:c4Axoe8J0
マミの言葉を遮るようにしてMは口を開いた。
「昨日も聞いたけど、あんたどうしてこんなことやってるの。探偵みたいにこそこそ嗅ぎ回ったりしてさ」
「私は……」
55:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:16:26.48 ID:c4Axoe8J0
「屋上で亡くなっていたK君……あと、その少し前になくなったSって女の子のことも知ってるの?」
「そうだよ」
俯いたままMは答えた。
56:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:17:34.40 ID:c4Axoe8J0
(……やはり、聞かないわけにはいかないでしょうね)
次に何を少女に尋ねるべきか、マミにはわかっていた。
昨日彼女と話した時から、ずっと心のどこかに引っかかっていたのだ。
57:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:18:51.68 ID:c4Axoe8J0
「どういうこと?呪い?あきの?いったいどうして……」
「あんた、本当に何も知らないの?」
マミの目を見てMは言った。
58:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:20:36.70 ID:c4Axoe8J0
「その待ち合わせ場所を知ってる人間はあたししかいなかったから、すぐKはピンと来て、その場で謝ったらしいけどさ。たぶんあたしの悪戯だって。そしたらあきはその場は笑って帰ったらしいけど……」
そこでMは一瞬言いよどんだ。
「けど?」
59:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:21:43.16 ID:c4Axoe8J0
親友のあきがそんな目に遭わされたことにマミは激しい怒りを覚えたが、その時、ふとあることを思い出した。
「……それって、いったいいつ頃の話?」
「2ヶ月くらい前だったと思う」
60:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:22:18.42 ID:c4Axoe8J0
マミが問うと、Mは微かに頷いた。
「だからと言って、到底許されることではないわ」
「我慢できなかったんだ。他の子ならともかく、あきみたいな地味なのがKにつきまとってくるなんて……」
61:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:26:09.44 ID:c4Axoe8J0
病院から出る頃には外はすっかり暗くなっていた。
心なしか風が強くなっているように、マミは感じた。
ついに嵐が近づきつつあるのかも知れない。
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