82:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:46:15.29 ID:c4Axoe8J0
「ちっ」
やがて杏子は口を開いた。
「しゃあねえな。要するに、巴マミが使いものにならないから、あたしに尻拭いを押しつけようってわけだろ。ま、いずれあいつのテリトリーは頂くつもりだったし」
83:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:47:49.04 ID:c4Axoe8J0
普段なら静まりかえっているであろう夜半の病棟も、今夜は嵐の喧噪に包まれていた。
佐倉杏子は、キュゥべえの指定した病室に向かうため、見滝原病院の最上階に侵入していた。
84:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:51:20.25 ID:c4Axoe8J0
その時だった。
廊下の向こうからドアの軋むような音が聞こえて来たかと思うと、微かに風が吹き込んできたのに杏子は気づいた。
(……?)
85:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:52:23.11 ID:c4Axoe8J0
「わっ?」
危うく杏子は大声をあげてしまうところだった。
いつの間にか、キュゥべえがそこにいたのだ。
86:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:53:53.14 ID:c4Axoe8J0
そう言葉を交わす間にも、杏子とキュゥべえを取り囲む景色は目まぐるしく変わっていく。
(どこから来る……?)
槍を握る手が汗ばんでくるのを感じながら、杏子は懸命に敵の気配を探ろうとした。
87:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:54:45.77 ID:c4Axoe8J0
「いったいどういう相手なんだ?こいつ」
「僕にも分からない」
キュゥべえは首をひねった。
88:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:55:23.21 ID:c4Axoe8J0
ともすれば半日ほども結界の中をさまよい歩いただろうか。
「杏子、気をつけて」
89:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:56:19.36 ID:c4Axoe8J0
「うわッ……!」
杏子の左足を、凶々しい光を放つ刃が切り裂いた。
体制を崩した杏子に、さらに激しい魔女の攻撃が浴びせられる。
90:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:57:34.80 ID:c4Axoe8J0
「てめえ……」
杏子は笑った。
「遅えんだよ……!元はと言えば、てめえがぐだぐだしてやがったからじゃねえか。おいしいとこだけ、持ってくつもりかよ……!」
91:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 03:59:02.31 ID:c4Axoe8J0
マミは、覚悟を決めてこの場所に来た。
例えどんな結果が待ち受けていようと、自分は魔女を倒すのだと。
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