20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/07(土) 22:47:41.75 ID:g2OIaAUDO
「うーん、お嬢ちゃんのことを心配するのが僕のお仕事だから、かな」
「何とも奇妙な職業じゃな。まあよい、わらわの心配は無用。それよりそなた、ぴーしーかぱそこんというものに聞き覚えはないか?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/07(土) 22:56:31.45 ID:g2OIaAUDO
「でんきや……とは?」
電気、という概念がそもそもわからない。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/07(土) 23:27:44.85 ID:g2OIaAUDO
「ここはオフィス街だからねぇ……。繁華街……お店がいっぱいあるところまでいかないとないねぇ」
「駅を挟むし、難しいかな」と言って、やにわに「あっ」と零す。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/07(土) 23:29:15.37 ID:g2OIaAUDO
今日の投稿はこれくらいにして後書き溜めます
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/01/08(日) 10:40:56.59 ID:9Cvx+qR7o
おつ 面白かった
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/09(月) 16:38:01.71 ID:Szi3hrtDO
投下します
「お金が……現金がいるのか」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/09(月) 16:40:07.17 ID:Szi3hrtDO
「む、筆記具がない……」
インクを精製し、宙に浮かばせる。
これで自動書記する腹積もりだ。
しかし、
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/09(月) 16:43:08.25 ID:Szi3hrtDO
「それにしても、ぴーしーがあそこまで高価とはな……」
件の駅員から絶望的な事実を聞いたこともあって、気が重い。
この世界に於ける金銭感覚の備わっていない魔王。
とは言え、地下鉄の運賃とパソコンの代金を比較すれば、物価に多少なりと推量はつく。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/09(月) 16:44:39.21 ID:Szi3hrtDO
「――あれは」
アスファルトの上に転がされた冷蔵庫。
青空へ向けて大口を開けているそれの下敷きになった、一枚の紙切れ。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/09(月) 16:46:44.73 ID:Szi3hrtDO
「さあ記念すべき初陣じゃ!」
(当人の感覚では)ばっちりと仕上げた履歴書を抱き抱え、繁華街にある喫茶店へと駆けていく魔王。
証明写真機に悪戦苦闘しておろおろしたり、財布を買うために右往左往したり。
はたまた、候補となる働き先の多すぎる繁華街でしかつめらしく唸ったり。
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