過去ログ - 男「勇者がいても、世界は何も変わらない」
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◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:15:59.65 ID:NVpnZ3v4o
女騎士「――お前はなァ〜! もう少し現実を見ろ!」バシーンバシーン
男「えっ、痛い!? やめて、痛い!」
胸当てを外し、はだけた女騎士の胸元に目を奪われる。なかなか……デカい。
三杯目のビアを飲み干した彼女の頬には、ほんのりと朱が差していた
女騎士「まったく! 男のクセにああだこうだ煩いヤツだ……ほら、もう一杯付き合え」ドン
男「勘弁してくださいよ……」
時は、十時間ほど前に遡る――
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2
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:20:13.24 ID:NVpnZ3v4o
男「おはよう」
誰もいない小部屋で独り呟き、あくびを噛み殺して起き上がる。
今日は、秋の収穫祭だ。マンドラゴラの炒め物、幼竜のステーキ、グリフォンのフライ……いつもは目にすることもないような料理が、テーブルに並ぶだろう。
もちろん、酒場も忙しくなる。時計に目をやり、開店時間を確認する。
以下略
3
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:21:50.49 ID:NVpnZ3v4o
カランコロン
酒場の扉を開けると、目を刺すような日光が視界に飛び込んできた。
男「うおっ、眩し……」
以下略
4
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:23:03.19 ID:NVpnZ3v4o
男「どこもかしこも、祭りの準備か」
太陽が頭の上を通り過ぎて、しばらく経った頃。
いよいよ歩くのにも疲れ、俺は広場のベンチに腰かけていた。
以下略
5
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:24:32.37 ID:NVpnZ3v4o
女騎士「ところで、先ほど行商と言っていたが」
男「げ」
女騎士「げ、とはなんだ。お前、行商人か?」
以下略
6
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:25:57.54 ID:NVpnZ3v4o
男「ほら、商人から毒消し草を買って来たぞ……」ハァハァ
女騎士「すまない」
男「それであの質問か。もっとストレートに言えばいいものを」フゥ
以下略
7
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:26:43.31 ID:NVpnZ3v4o
――路地裏
女騎士「遅い! ここが戦場なら死んでいるぞ!」ブンブン
男「待って、ほ、ホントにし、死ぬ」ヒュンヒュン
以下略
8
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:27:42.48 ID:NVpnZ3v4o
――酒場
ガヤガヤガヤガヤ
男「こちらご注文の品です」トン
以下略
9
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:29:43.61 ID:NVpnZ3v4o
――二時間後
カランコロン
男「ありがとうございましたー!」
以下略
10
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:30:33.95 ID:NVpnZ3v4o
――…‥
男「では聖域までの護衛、お願いします」
女戦士「はい、任せて下さい」
以下略
11
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:31:12.01 ID:NVpnZ3v4o
それから、四、五十分ほど経った頃だった。
女戦士「――でも、どうやってそんなに儲けているんですか?」
男「場所によって、安い物もあれば、高い物もある。それを的確に見極めて、安い場所で買い、高い場所で売る。まあ言わば交易商みたいなもんですよ俺は」
以下略
12
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:32:47.12 ID:NVpnZ3v4o
魔法使い「………」
女戦士「……少し、遅いですね」
魔法使い「うむ……様子を見てくる。女戦士、ここは任せた」
以下略
13
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 21:33:37.28 ID:NVpnZ3v4o
――…‥
男「――とまあ、こんな感じだ。気がついたら、この町に運び込まれてた。王国の騎士団が、倒れている俺を見つけてくれたらしくてな」
女騎士「ふむ」グビグビ
以下略
14
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 23:39:31.93 ID:XE+6NAZdo
チュンチュン……
男「おはよう」
誰もいない小部屋で独り呟き、あくびを噛み殺して起き上がる。
以下略
15
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◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 23:40:46.75 ID:XE+6NAZdo
――…‥
女騎士「――そして今に至るわけだ」
男「んあぁ、そうかあ、苦労したんだなぁ。んん」
以下略
16
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 23:41:20.03 ID:XE+6NAZdo
女騎士「――ということがあっただろう」
男「あった……かもしれない」
女騎士「それよりほら、朝食が冷めるぞ。ちょうど今出来上がったところだ」
以下略
17
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 23:42:06.48 ID:XE+6NAZdo
男「しかし……」
女騎士「ん?」ムグムグ
俺は、昨日女騎士から聞いた話をすっかり忘れてしまっている。
以下略
18
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 23:42:49.41 ID:XE+6NAZdo
男「何を言ってるんだ!? 俺はこの町から出ないと昨日言ったばかりだろう」フキフキ
女騎士「そ、そうか……でも、私の国の話をした時! 私が、お前とは気が合いそうだな、と言っただろ?」
男「あ、ああ。そうだったかな」フキフキ
以下略
19
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 23:43:20.85 ID:XE+6NAZdo
男「あと二日!」
女騎士「……?」
男「あと二日あるんだろ。その間一緒に過ごそう。俺もちゃんと、女騎士のことを知ってから……答えを出すから」
以下略
20
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◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 23:44:34.58 ID:XE+6NAZdo
――商店街
商人「あれっ、男のダンナ! そっちのカワイコちゃんはどなたで?」
男「ああ、コイツは――」
以下略
21
:
◆6ype9/FYBU
[saga]
2012/02/03(金) 23:45:36.03 ID:XE+6NAZdo
商人「コイツを作ってた鉄の国ってのァ、もう滅びちまってんですよ」
男「な――」
商人「鉄の国は、近隣の水の国と仲が悪かったんですがね。何でも工業用水がどうとかで揉めてたんです」
以下略
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