957:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:41:57.66 ID:hlIYQLnr0
こんばんは。
読点の位置などは充分気をつけるようにしているのですが、
癖なのか、中々上手くいっていないのが現状です。
958:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:42:58.03 ID:hlIYQLnr0
24.姉さん
そのハイコア適応体が見つかったのは、
三つ目のドームに足を踏み入れた時のことだった。
959:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:45:47.77 ID:hlIYQLnr0
姉と弟。
それだけの関係だ。
暗に彼女がそう言っているのだと解釈して、
960:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:46:17.27 ID:hlIYQLnr0
「僕も行く。連れてって」
「わらわ達も行きまする」
硲に便乗して、更紗が騒ぎ出す。
961:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:47:03.22 ID:hlIYQLnr0
涙の手の平が薄い白に光っていた。
更紗はきょとんとして首を振り、途端、表情を落とした。
「……そういう意味ではございませぬ……」
962:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:47:45.88 ID:hlIYQLnr0
外に出ようとした硲を押し留めて、
涙はトレーラーの扉を開けた。
そして泉と外に出て、一見廃墟に見える巨大な
ドームのハッチ前に立つ。
963:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:48:19.75 ID:hlIYQLnr0
「姉さん!」
青くなった硲が大声を上げる。
黒い濁流だった。
964:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:49:03.63 ID:hlIYQLnr0
グズリ、と硲が掴んでいたトレーラーのハンドルが、
墨汁のように崩れて散らばった。
体中を真っ黒な物体に覆われ、
硲は自分がそこに沈み込んでいくのを感じた。
965:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:49:37.34 ID:hlIYQLnr0
落下し始めながら周りを見回し、
しかし彼は唖然とした。
辺り一面真っ黒だ。
966:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/05/07(月) 17:50:16.08 ID:hlIYQLnr0
既成概念自体を反転させているかのような、
そんな違和感を感じる。
物理攻撃ではない。
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