233:ブラジャーの人[saga]
2012/04/10(火) 17:15:48.04 ID:wfRG3edQ0
ソファの隣に座った打ち止めからコーヒーが入ったカップを受け取り、一口啜る。テーブルにカップを置いたあと、彼女の肩を抱いた。
同時に雨音が響く。照明をつけていない部屋が、もっと暗くなってきた。
「また時間が取れたら観光に連れてってやる」
234:ブラジャーの人[saga]
2012/04/10(火) 17:20:18.24 ID:wfRG3edQ0
「……コーヒーの味」
「今飲ンだばっかだから」
「妊娠してからコーヒーもお茶も飲めないからさ、ってミサカはミサカはあなたのキスで味を堪能してみたり」
235:ブラジャーの人[sage]
2012/04/10(火) 17:22:33.13 ID:wfRG3edQ0
とりあえずここまで。
吐いた砂糖でコーヒーが甘いよ。
236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/04/10(火) 20:07:40.04 ID:skQ523kDO
>>1乙ぱい
杤の実を生でごりごり噛みたくなるような甘さだなオィ
>明日からはまたダイヤ探しに精を出そう。
237:ブラジャーの人[sage]
2012/04/12(木) 00:27:37.65 ID:dkfFCynV0
>>236 ……うん、まぁそうね。身も蓋もない言い方だけどそうね。
投下します。
238:ブラジャーの人[saga]
2012/04/12(木) 00:30:17.61 ID:dkfFCynV0
ここはマリネラのとあるダイヤモンド鉱山……のはずれ。そびえる崖の向こう側こそが、採掘現場だ。
一方通行は若草が生えるその崖の前に立っている。現場じゃないので、周りには誰もいない。耳に当てた携帯端末からパタリロの声がする。
『全員退避させた。いつでも大丈夫だ』
239:ブラジャーの人[saga]
2012/04/12(木) 00:34:09.08 ID:dkfFCynV0
一方通行のベクトル操作で、鉱山に眠っていたダイヤの原石の在りかを調べる。
もともと採掘予定から漏れていたところを、彼の能力で発見、採掘(という名の破壊活動)し、目的のピンクダイヤを探しているのだ。
これで巡った鉱山は八ヶ所だ。最初は閉山する所を掘ったのだが、この絶大な威力を見たパタリロは、
240:ブラジャーの人[saga]
2012/04/12(木) 00:36:05.03 ID:dkfFCynV0
観光はきのうの半日だけで、旦那様は今日も妻を置いてお出掛けだ。ピアノがあるサロンで打ち止めが一人テーブルに座っていると、フィガロが駆け寄ってきた。
「お姉ちゃーん」
241:ブラジャーの人[saga]
2012/04/12(木) 00:37:44.41 ID:dkfFCynV0
テーブルに紙を敷いて、その上に広げたものを指で摘まみ口へ運んでいた。食べ盛りの妊婦なので、人目を気にせずパクパク食べる。
「ちりめんじゃこ。きのう街で買ったの。なんでマリネラにちりめんじゃこがあるのか不思議だけど、ってミサカはミサカはカルシウム補給できるから好都合だったり」
242:ブラジャーの人[saga]
2012/04/12(木) 00:40:50.31 ID:dkfFCynV0
「まだ口の中が変なカンジ」
「ごめんねぇ、ってミサカはミサカはお詫びに飴ちゃんを進呈してみる」
「妊婦さんって、甘い物良くないんじゃなかったっけ」
「うぐ、よく知ってるねそんなこと。カルシウム不足になるから虫歯がね……。でもちゃんと歯磨きしてるし、さっきみたいに補給も怠らないから」
243:ブラジャーの人[saga]
2012/04/12(木) 00:42:37.68 ID:dkfFCynV0
「ほうほうなるほど、ってミサカはミサカは説明書きのままにボタンを押してみる」
「そうだよ…って何スタートしちゃってるのお姉ちゃん!?」
「ありゃ? 入っていいんでしょ?」
「まだお昼だよ」
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