290:ブラジャーの人[sage]
2012/04/24(火) 22:10:10.57 ID:RWe9LCdy0
そういえばもうすぐ黄金週間だ。たいした連休じゃないけど。
遠出する予定はない。きっとコレ書いてるんだろうな。
続き投下します。
291:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:15:46.57 ID:RWe9LCdy0
夫が昼過ぎに帰って来たので、打ち止めはとても喜んだ。国王と出掛けるといつも夜に戻っていたから。
講師(マライヒ)の勧めもあり、打ち止めは子育て勉強会と言う名のお喋りを中断して一方通行とデートすることになった。
292:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:19:38.07 ID:RWe9LCdy0
自分といられるだけで満足。『物』には大して執着しないと言う打ち止め。
自宅に大切に仕舞っている、あの指輪だけで満足しているのだろうか。二年も前に、衝動的に買ったアレだけで。
(しかし、浜面の結婚式での様子とかを思い出す限りじゃァ、結婚指輪、婚約指輪には反応を示すと思うンだよなァ……)
293:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:23:56.18 ID:RWe9LCdy0
「わぁ、この人見て! 王様のご先祖様だってぇ!? に、似てなーい!ってミサカはミサカはイケメンキングとお爺さんの顔の違いに爆笑してみる!」
「……なンつーか、潰れた肉まンだな」
「どっちかっていうと、あんまんかな」
294:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:28:31.19 ID:RWe9LCdy0
マリネラの発展にダイヤモンドは欠かせない。いたるところに、それをアピールする店や施設があり、
美しい宝石に打ち止めは感嘆の声をあげた。ついさっき、俗物的な物よりも二人の時間が嬉しいと言っていたその口で。
(どこに行ってもダイヤだらけだな、この国は)
295:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:32:04.26 ID:RWe9LCdy0
空いた小腹を満たしながら、そよ風に吹かれてチーク素材のデッキチェアに身を委ねる。
「このベッタベタな新婚旅行の風景に実は憧れてたの。夢が叶って大満足、ってミサカはミサカはメロンを欲してみたり」
「……食ってばっかの嫁だよな」
296:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:36:50.32 ID:RWe9LCdy0
新婚旅行を満喫した二人は、マリネラ宮殿に戻ってきた。バンコラン達は明日帰国するので、この六人で夕食を取るのは今日で最後となる。
コックが腕を振るってくれたディナーは、今までになく豪勢だった。
「よく食うなァオマエ、ほンとに……」
297:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:42:29.93 ID:RWe9LCdy0
真夜中過ぎ、お腹が満たされた打ち止めはスヤスヤと安眠している。
指輪の完成が気になる隣の一方通行は目が冴えていた。サンプルや参考画像で、完成予定のイラストは見せてもらっている。
明日にはそれが、やっと手元に届く。
298:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:47:08.81 ID:RWe9LCdy0
三十分ほど車を走らせて工房に着いた。三階建の二階の部屋に明かりが灯っていた。一方通行は入口のセキュリティを解除し中に入る。
特徴的な金属音がする作業部屋に、なんとパタリロがいた。しかも彼がカット作業をしているように見える。
昼間に顔を合わせた職人は隅の壁付近でゴロ寝していて、その顔は憔悴しきっている。細心の注意が必要となるこの作業を、
十数時間も続けてくれたのだろう。
299:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:50:35.21 ID:RWe9LCdy0
「二人か三人で交代で磨けと命令したんだが、アイツら頑固で。他人の手が加わった石は磨けないと言うんだ」
「まァ、感覚的な作業ならそうだろォな」
「結局仕上げを残して限界が来たもんだから、こうして僕が……、よし。完成」
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